第100回箱根駅伝出場校紹介(15)「日本大学」
不祥事の巣窟となりつつあり、近年様々な問題が発生している日大。しかし、大学の規模でいうならば日本一であることに変わりない。駅伝においても伝統校である名門大学が再び箱根路へと駆けだしていく。
これまでの暗いイメージを振り払うことが果たしてできるだろうか?
日本大学
日本最大の規模を有する私立総合大学。
1882年に創設された皇典講究所がルーツ。これがある関係で國學院大學とは姉妹校にあたる。
また1889年10月には日本法律学校(現在の法学部)が設立された。1903年に現校名となると、1920年に大学令により私立大学として認可された。
その後理工学部、芸術学部、歯学部、医学部、看護専門学校と数多くの学部学科が設立され、現在は15学部設立されている。
スポーツも名門として知られ、野球部に不祥事のあったアメフト部、大相撲力士を多く輩出している相撲部、陸上競技部と多くの人材を輩出。
芸術関係でも日本の中で大きなものを占めており、爆笑問題は同校に入学している。
附属校も大変多く、直属及び系属含めて非常に多い。日大三の名前で知られる日本大学第三、大垣日大、土浦日大などスポーツの名門校なども多く、芸能人が多く卒業した日出学園は現在目黒日本大学中学校・高等学校と改称し系属校となっている。
駅伝の名門である倉敷高校はかつての準付属校として取り扱われており、現監督の新雅弘さんは倉敷高校の監督を務められていた。
卒業生には現在Bリーグ理事長島田慎二さん、直木賞作家で現理事長の林真理子さんに吉本ばななさん、落語家の立川志らくさんと芸術関係にも多くの卒業生を輩出。
野球部からは名コーチとして知られた佐藤義則さん、阪神タイガースの監督を務められた和田豊さんが出身で、ゴルフ部では丸山茂樹さん、相撲部は横綱になった輪島さん、遠藤関が著名。
一方陸上部は藤光謙司さんが短距離で世界陸上日本代表に選ばれるなど、トラック競技ではすっかり強豪として定着。
長距離は俳優として知られる和田正人さんが主将を務めたことでも知られる。
チームの特徴
箱根駅伝予選会5位
全日本大学駅伝予選会敗退
全日本予選では全くいいところがなく敗退、箱根駅伝予選会では留学生のキップケメイくんが個人成績1位という成績をたたき出して優勝。基本的に留学生頼みであることに現状変わりはないものの、新監督の下でチームは着実にレベルアップしている模様。
久々の復帰と競技レベルの向上もあるためいきなりシードは厳しいか。繰り上げスタートを回避できるかどうかが鍵となる。
監督
新雅弘
3度の監督交代など迷走が続いていた名門が白羽の矢を立てたのは、全国高校駅伝45回出場と全国制覇3度を経験した名伯楽の新監督だった。
不祥事については駅伝部門においてほぼ無風。「選手はみんな真面目です。よく練習しています」といい、今年1年は土台作りとしてチームを5月から強化し続ける。
名門復活はまだまだ先になりそうだが、今年の箱根では少しでもキラリと輝くところを日大は見せることができるだろうか。
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