KOK2023勝手に応援企画(11)「Authority」
2018年、停滞していたバトルシーンに現れた超新星が現れた。UMB2018準優勝。輪入道さんに勝利し、2019年のバトルではタイトルを総なめ。準優勝に終わった2018年のUMBの借りを見事に返し、KOK決勝で延長の末破れる。
急激にスターへと上り詰めていった彼は、そのあと一時期停滞する。「青森の実力者」だった彼が名前の知れていった2020年。快進撃がぱたりと止まり、その後バトルから一時期姿を消した。そして、2022年。再び彼は帰ってきた。
朗らかな少年の顔から精悍な男になった
顔つきが変わった、とAuthorityさんを見ていると思う。だが、ハートは孤独の中で周囲にバカにされながらもラップを始めた17歳から何一つ変わらない。青森という東北の地に生まれ、地元の仲間とともに着実に前へと進んでいる。
音源にも力を入れ始めており、オートチューンを使ったおしゃれながらも力の抜けた楽曲は激しいバトルで見せるシャウトは鳴りをひそめながらも独自のワードセンスそのままで彼の世界を楽しむことができる。
端的に言えば、この5年でいわゆる「バトルMC」から「ラッパー」にきちんとなっているということだ。確実にうまくなっている。相手のバースに対して気後れしてしまうどこか気弱な一面もあった彼は、確実にラッパーの顔をし始めている。
これだけは確かだ。
Fuma no KTRさんとのスキルフルなバトルは間違いなく「セッション」だった。どれもうまいと言われていたが、確実にステータスでいうそのレートを大きく上げながらレベルアップを見せている。
2020年大会で、最後噛んで敗北を喫したあの時の借りを返すべくKOKのステージに帰ってきた彼を見逃せない。
代表曲
憧れていたSEEDAさんとの楽曲制作に2022年で優勝したBATTLE SUMMIT。ラッパーとしてのスケールが着実に伸びてきている今。ヘッズのような首降らすオーディエンスの一人から、オーディエンスに首を振らせるだけのスターになってのけた。
次に取り返しに行くのは、確実に王の称号か。それとも、3年前の忘れ物か。決戦を明日に控えた今、彼は何を望んでいるのだろう。
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