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第100回箱根駅伝出場校紹介(12)「明治大学」

「良い選手は居るのになぜか勝てない」と言われることが多い明治大学。監督交代を行ったことで、いったいどのような変化が生まれたのだろうか。


明治大学

1881年に「明治法律学校」として設立された私塾で、設立者には後に最後の公爵として知られる西園寺公望もいる。明治期において法律関連にはめっぽう強く、政治・外交の分野で活躍された方も多い。
1903年に現校名となり、現在では法律関連だけにとどまらず政治経済・夏目漱石も教鞭を執ったと言われる文学部・渋沢栄一より援助があった商学部・理工学部・農学部と文系、理系を問わない日本を代表する総合大学となっている。
スポーツも大変盛んな大学で、島岡御大と呼ばれた島岡吉郎さんが有名な野球部、明早戦という伝統の一戦が有名なラグビー部、大学タイトル5冠を達成したサッカー部、バスケットボール部にアメリカンフットボール部……と様々な大会で優勝経験を持つ。

卒業生も多岐に渡り、三木武夫さんや村山富市さんといった総理大臣経験者から渡邉美樹さんのような会社経営者、研究分野でも小柴昌俊さんに駿河台大学の創設者でもある山﨑春之さん、芸能関係でもビートたけしさんなど幅は非常に広い(たけしさんは大学を中退し、後に名誉卒業生となっている)。

スポーツでも星野仙一さんや長友佑都選手、樋口新葉選手は同校に在籍・卒業生として知られている。
陸上の分野でも1500メートル走日本記録保持者の河村一輝選手、マラソンの岡本直己選手、箱根駅伝7区区間記録保持者の阿部弘輝選手が卒業生である。

チームの特徴

箱根駅伝予選会2位
全日本大学駅伝予選会敗退

全日本大学駅伝予選会はまさかの予選敗退に終わってしまった明治大学。ここでチームを率いていた山本佑樹監督を退任させ、コーチの山本豪さんが昇格。

箱根駅伝予選会ではそのような逆風の中予選会2位で勝ち上がり実力があるところは見せた。絶対的エースの不在と主力メンバーのコンディション不良。こうした課題を克服し、シード権を取ることはできるのか。

監督

山本豪

今年の8月に急遽就任。あまりの緊急事態であったため練習内容こそ大きく変えることができなかったものの。練習時間は少しずつ増やしている様子。

予選会まで2か月半ですので、練習内容を大きく変えることはできません。ただ、毎日、各自ジョグの時間を10分だけ増やそう、と選手に伝えました。90分の日なら100分に、100分の日なら110分に。選手たちは実践しています

https://hochi.news/artic230927-OHT1T51136.html?page=1

繰り返しになるが本来ならシード争いをすることすら不思議なチームである。しかし、絶対的エースの不在など様々な要因が重なった明治には何かしらのカンフル剤が必要だったのも事実だ。

だが、競走部の全体として山本豪監督をサポートできるのかは不明。大学側も「本気」を問われる一年となりそうだ。

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