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第100回箱根駅伝出場校紹介(6)「早稲田大学」

都の西北にあるのが高田馬場で、そのまた西北にあるのが所沢というのが今回紹介する早稲田大学です。結構都の西北好きなんですよ。


早稲田大学

1882年に佐賀藩の藩校「弘道館」にて学んでいた大隈重信によって、東京専門学校という学校名で設立されたのがルーツ。

現校名になったのは1920年。日本の私立大学の中で、慶應義塾大学と同時期に設立された私学の雄。多くの政治家を始めとした財界人・芸能人・スポーツ選手を輩出しており、現在内閣総理大臣の岸田文雄さんは同校の卒業生。

また、ハンカチ王子として有名な斎藤佑樹さん、水泳選手の瀬戸大也選手は同校の卒業生。また、陸上競技においても多くの卒業生を輩出しており、プロ野球選手としても活躍した飯島秀雄さんや三段跳び金メダリストの織田幹雄さんも卒業生として知られる。

また、瀬古利彦さん・渡辺康幸さん・竹澤健介さん・佐藤敦之さん・大迫傑選手と長距離でもオリンピック選手を輩出しており、映画監督の篠田正浩さんもかつて箱根駅伝で2区を走った経験を持つ。

今シーズンのチーム成績

出雲駅伝 6位
全日本大学駅伝10位

臙脂の名門は危なげなくシードを獲得したが、現状チームを取り巻く状況が厳しい。全日本では序盤上位につけていたものの、終盤じりじりと順位を下げて10位フィニッシュ。

原因は明確で中間層が明らかに育っていないところだ。エース格の選手との差も激しく、特殊区間を走れる選手が残っていることと前回経験者が8人残っていることを差し引いても状況は厳しい。

直近18年間で16度のシード権獲得、高い安定感を誇る早稲田はこの1ヶ月弱でどれだけチームを変えられるか、注目だ。

監督

花田勝彦

城西大学監督の櫛部静二さんとは同級生で、早稲田大学時代には武井隆次さんと3人で「早大三羽カラス」と呼ばれ、後輩の渡辺康幸さんと共に箱根駅伝優勝も経験。
大学卒業後は2度のオリンピックを経験後、指導者に転身。現役引退後に「一通のメール」をきっかけに上武大学陸上部の監督に就任、2004年に就任し、4年で箱根駅伝に出場。
以降、花田さんの退任まで8年連続出場を達成し、高い育成能力の手腕を評価されている。上武大学での著名な選手にはマラソン世界選手権代表の園田隼選手などがいる。

退任後はGMOの監督として招聘され、駅伝参入初年度でニューイヤー駅伝出場を勝ち取り、初出場ながら5位入賞の立役者に。2022年で退任後母校の早稲田大学に監督として復帰、見事に箱根駅伝出場までこぎつけた。

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