見出し画像

とて話

そうです。
間も無く41回目の誕生日を迎えようとしている
静岡県住みます芸人さこリッチです。

僕の誕生日6月9日が近付くと同時に、いつも決めないといけない事がある。

静岡県に来てからコロナの時期を抜いて
毎年欠かさずやって来たもの。


単独ライブ。

これを決めて作る時期なのだ。

僕は毎年この時期辺りに何か方針や仕掛けを考えて、単独ライブや、1年を通しての動きを決める事が多い気がする。

例外無く今年も考える。


まず毎年行っている単独をどうするのか。

去年のさこリッチよりどうやって前に進んださこリッチにするのか。価値を高めるのか。


そもそも前に進むと言っても、どこに向かって前に進むのか?

どこに向かってどう仕事をもらうのか。


大きな枠で言うとこんな事を毎年この時期に考えている。
人によって時期は違えど生きてく中で必要な事で、業種、年齢関係なくみんな考えている事だと思う。


ただ、静岡に来て10周年という大きな節目だからなのか、今年は少し方針や単独の形を決める事に苦戦している。

前回の記事にも書いている通り、今までの様にただただガムシャラなだけではダメだと思っている。

去年は、浜松・静岡・沼津と静岡県内で単独ライブツアーというのを行った。
ここまでの10年の流れは、去年とは違う何かを、去年よりさらに、さこリッチとはこれだ!を意識して決めて来た。


もちろん変わらずそこは意識するんだけど


なんか、、、「とて」だなーって思ってしまった。

やったとて。

成功したとて。

頑張ったとて。


やる気が無いわけじゃない。
むしろあり過ぎる。
だからなんだと思う。

即効力のある目に見えた結果が欲しくなっているんだと思う。

その雑念があって苦戦している。


よくこういう話の中で言われるのが
「結果を追うな」とか
「結果は後で付いてくる」とか
「結果よりプロセスが大事」とか
色々言う人いるけれど、これは後日談で言われる事であって、やはり決める段階では何かの結果を得るために創り出さないといけない。
そして、残念ながら世の中は余裕で結果社会。
ミーハー社会。


それはしょうがない。
結果が出ていれば安心するし、余計な説明は要らないから。
だからどんな企画を出しても、言いながら
「あぁとてだなぁ」って思ってしまう負のループ。


住みます芸人プロジェクトが始まっても15年くらいかな?
僕が住みます芸人になってからは10年。

静岡県は優しい県だから、最初の5〜6年はみんなで応援しよー!っていう理由だけで
テレビのレギュラーなども決まる事もあった。
いわゆるボーナス期間。
そのボーナス期間が今は終わったのだ。
リアルな実力や、僕を使う事でのリアルなメリットでじゃないと仕事が決まらなくなったのだ。

今ここが凄い大事。
だから決めきれない。
というかそれこそ結果を想像してしまって決めきれない。

でも気付いた。
それも「とて」だなーって。

今の状況が変わる訳ではないし
悩んだとて。
別に去年より規模が小さく見えたとて。
失敗したとて。


そう「とて」だった。


そもそも、昔にこのnoteにも書いた様な気がするけど
単独ライブは芸人の夢。
その空間を自分色に染めて自分が1番目立てる場所。
芸人の自分を1番高められる場所。
そこに向かってブラッシュアップ出来るライブ。
そんな空間が好きだから芸人達はみんな単独をやる。
そんな芸人が好きだからみんなネタや単独ライブをやり続ける。


そうだった。
危ない危ない。
「とて」の悪魔に負ける所だった。

結局芸人はその姿を見てもらって、心動かされた方に使ってもらう職業。
もちろん作戦は必要だけど
作戦を立てる事に酔いすぎていたんだな。
恥ずかしい。

原点回とて。
「初心忘れるべかとて」
いい言葉だ。

それに気付いた時になんか吹っ切れた気がした。

なので、今年も日程は決まっていませんが単独ライブはやります!
懲りずにやります!
作戦ももしかしたら立てるかもです!
滑ったらどうしよう。
いやでもそれも「とて」か!
滑ります!


と思ったよ。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?