ふんどし、病みつき

介護の仕事は、主に高齢者の方が対象になります。
90歳、80歳など、人生の大先輩の皆様です。

そんなお年寄りの皆様の若いころと現代では
文化、生活様式、価値観など大きく違っていると思います。


今のお年寄りの世代は、
戦争や戦後を経験していること、子供が多いこと、

など現代とは大きく違っています。


また、衣服も和服が多かったでしょうし、
家も日本家屋に畳がほとんどだったと思います。


なので、介護施設も和風建築とか、畳の部屋とか沢山作ればいいのに
って思ったりもします。

畳の香りや、木造建築の香りって、
絶対、懐かしい感覚がよみがえるはず


そして下着もちがう。



と唐突に下着の話になったけど(笑)、

女性は1930年ころまではパンツをはく習慣もなかったそうで、
ズロースと言われるセクシーとは言い難いものが主流だったようで。

いわゆるパンティは、戦後の1950年以降らしく、
このころから「パンツを見られることが恥ずかしい」
という感覚が産まれてきた、らしい。


一方、男性は越中褌(えっちゅうふんどし)が主流だったようです。

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時代とともに下着も変化し、
お年寄りも、おじさん世代でも「ふんどし」を日常着としている人
って見ることが、少ないと思います。

日本人は、時代の変化とともに、洋服文化を受け入れ、
とても柔軟に「新しい生活様式」に馴染んでいったんだと感じます。



そんな中、、、

ある利用者さん、ふんどし愛用者でした!


介護の現場で、ふんどしの方と接したことがある人もいると思います。

ぼくが10年の介護職として接してきた中では
4~5名だったかな。

何百人と接してきていると思いますから、やはり少数。

しかし、その4~5名の方は、ほぼ全員が
介護が必要になっていても、、、

介護用のリハビリパンツなどを拒否してきました!


これは、かなり興味深いことで、
お漏らしして、自分で洗面所で洗濯している人もいらっしゃいましたが、

そんなに困るならリハビリパンツでもいいのに、、、って思う反面、

そんなに、快適なのか。。。?

という問いが自分につきまとう(笑)。


ある利用者さんに、ズバリ尋ねました!!
すると、、、

「はけば、わかるよ」

そうなのか?
そんなに快適なのか?


そう思いつつも、いざ穿くと思うと、
なんだか恥ずかしい感じがして結局ボクサーパンツを穿いていました。

そんなある日、実家の滋賀県に帰っていて、
呉服屋さんの前を通った時に、、、

越中ふんどしが売っていた!!

うお!!
売ってるの、初めてみた!

うん、買います!!

と迷わず購入(笑)。


そして着用、、、

すると理解しました。


?!
何も穿いてないみたい、、、



あの利用者さんの言っていたことが理解できた。
本当に快適だわ、これは!!

と、それ以降から今までずっと、

すっかり「ふんどしユーザー」になりました。


メリットは、、、

・フワと包むだけなので、穿いてないような感覚
・洗濯すると直ぐ乾くので、旅行や出張の時などに荷物減らせる。
・尿のキレが悪いとき(歳のせい、、、)実はいい(笑)

3つめは、ムスコ側は2枚の布が当たるので、
外に染みないのです(笑)


いやあ、日本の文化。クールジャパン。
素晴らしいです。

クラシックパンツとか言って、なんと女性用も売られていて、
健康志向な方などに愛用されていたりもするようです。


老若男女、お試しあれ!


お風呂場やプールの脱衣室で着替えていると、
珍しそうに2度見されることもありますが、、、(笑)


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