自己分析(就活用)

公務員の就活は長丁場だ。民間組が早々と内定をもらう中、わたしの手持ちの内定は「ゼロ」だ。まあ公務員試験の筆記試験、前半戦はひと段落ついた。6月は毎週末に試験があるが、これからは面接対策も同時に進めていく必要がある。しかし、面接対策は非常に気の乗らないものだ。なぜなら自分と向き合うことには終わりがなく、孤独な作業になりがちだからである。

そこでわたしはふと思い当たった。noteに書けばよいのでは?自己分析は自分と向き合う作業だけれど、最終的には面接という形で、「わたしはこういう人間です」と他者に伝えなければならない。それならば、最初から他の人に説明するような感じで自己分析を進めていけばよいのではないかと思った。というわけで、しばらくは自己分析でnoteが埋まる。

すみません、就活用なものでnoteがものすごく長いし、面白味もありません。

まずは求める人物像を確認する。

「自ら考え行動する人材」
1.人の思いを理解し、誠実に聴く。そうして、自分のことのようにまっすぐ向き合う人。
2.向上心を持って、自ら学ぶ。そうして、自分をみがき、人として成長していく人。
3.想像力、そして創造力豊かに、人々が笑顔になるための方法を考える。そうして、「私はこう考えます」とポジティブに表現できる人。
4.チャレンジする気持ちを忘れず、周りに働きかけて行動する。そうして、チームの中で自分の役割を果たしていく人。

求められていることをキーワードで抜粋してみる。

傾聴力、理解力、共感力、誠実さ、変換力、コミュニケーション能力
向上心、積極性、主体性、成長力、学習力
創造力、想像力、表現力、明るさ、ポジティブさ
チャレンジ精神、協調性、巻き込む力、行動力、責任感

求められていること多いな?これをすべて兼ね備えた人間は当然ながらいない。当然、わたしもそこまでできた人間ではない。ただ、これは自分の長所だと言えるところもある。キーワードを拾い、自分の過去の経験を思い出しながら書いてみよう。

評価は、◎、○、△の三段階評価にしよう(×は落ち込む)。

①傾聴力→◎
・もともと人の話を聞くことは苦手だ。子ども時代から目立つことが好きで、自分が話し役になることが多かった。ただ、仕事とプライベートは異なる。
・傾聴力は、スポーツスクールの受付のアルバイトで身に着けた。アルバイトは高校3年の春から始め、公務員試験を理由に辞めるまで3年弱継続した。
・受付では、お客様の質問に答えるだけではなく、お客様が何を一番希望し、必要としているのかを考えて聞き、それに「応える」ことを心がけていた。例えば、20年前にテニスをやっていて、久しぶりにテニスを楽しみたいというご年配の女性がいた。お客様は「テニスを楽しむ」ことを最も希望しているので、技術の向上を目的として、バンバン球を打つような男性や若者がいるクラスを勧めたら、お客様の希望に合わない可能性が高い。この場合、お客様同様にご年配の女性が多く、ゲームを中心に行うクラスを勧めていた。そうすればゲームを通じてテニス自体を楽しむことができ、同年代のテニス友だちとのコミュニケーションも楽しむことができる。このように、お客様が何を希望しているのかを会話の中で聞き取り、一人ひとりに合った提案をするように心がけていた。
・そういう時、「ありがとう」と直接言われることが一番嬉しかった。役に立てたと実感できるからだ。
・大学生になってからは、プライベートでも聞き上手だと評されることが増えてきた。

②理解力→△
・個人的にそれほどあると思ったことはない。1を聞いて10を知るというくらい理解力に優れた姉と比較すると、わたしは7、8くらい説明してもらわないと理解できない。
・理解に時間がかかる分、理解したことを忘れないようにする努力をしていた。アルバイトでは、教えてもらったことをメモするだけではなく、自分用にノートにまとめ、暇な時にいつでも見返せるようにしていた。アルバイトを辞めた時、もう必要ないからとノートをアルバイト先に置いてきたのだが、なんとわたしのノートがアルバイトさん達のマニュアルとなっているらしい。自分のノートが役に立ってすごく嬉しい。
・友だちや姉からは、理解力はある方だと評価されている。自分の知らない情報だったとしても説明したら必ず理解するし、下手にわかった振りをしないところが良いらしい。
・理解力は傾聴力と近いものがあるので、自分が思っているよりも理解力はあるかもしれないが、おそらく頭の回転が速くないのだと思う。

③共感力→◎
・共感力というか、感受性がものすごく豊かな人間だと思っている。感動屋で、感情表現も非常に豊かだ。他人が悲しめば悲しみ、喜べば喜ぶ。
・共感力も傾聴力と同じようなものだから、傾聴力のエピソードで共感力もアピールできるのはないかと思う。
・共感力の高さはわたしの欠点でもある。他人に心底関心があるから、他人の問題を自分ごととして捉えすぎて、自分に何か問題があるのではないかと自分を責める傾向がある。要は他人と自分の見境がつかなくなる。わたしは2年秋からゼミ長を務めているが、2年の終わりに一人が黙ってゼミを辞めた。彼はグループ研究のリーダーとして非常に意欲的に取り組んでいたメンバーだったのにも関わらず、ゼミ長のわたしには一言も相談せずに、ゼミの人2人くらいに話して静かに辞めた。それがとてもショックで、自分に何かできることはあったのではないかと、しばらく自分を責めた。最近は、自分と他人は別の人だと言い聞かせ、自分を責めそうになったら気分転換をするように心がけている。

④誠実さ→◎
・なかったら人間としてまずい気がする。殊更にアピールする必要もないと思うが、アルバイトの時は人のやらない仕事を進んでやるように心がけていた。ここまでアルバイトばかりだけど大丈夫か?
・主に他の人がやらない仕事は書類確認だ。お客様に書いてもらった書類はパソコン処理をしなければならないが、その後に確実に処理されているか確認をする作業が必要になる。大体みんなパソコン処理まではやるのだが、確認まではやらない。なぜなら、自分が最後に確認をしたという責任が伴うからである。わたしは自分用に確認すべき項目を定め、一つひとつ丁寧に確認をし、ミスがあった場合はすぐに社員に連絡するよう心掛けていた。
・社員もその点はとても評価してくれていて、わたしがアルバイトを辞める時、「書類を確認する人がいなくなっちゃう」と言っていた(確認してくれ!!!)。
・責任感のアピールにもなりそうだ。

⑤変換力→◎
・傾聴力の話で対応可能。

⑥コミュニケーション能力→○か△
・正直個人的には、ギリ○かな~、いや△?という感じである。
・初対面の人と話すことも全く問題ないし、グループで何かをするときにイニシアチブをとることも多い。大体誰からも話しやすいと言われるし、自己開示をすることに抵抗がないタイプだ。アルバイト先でもサークルでもゼミでも、全員と程よく仲が良い。
・だけどコミュニケーション能力をアピールできない自分がいる。まずわたしは他人を助けてきたというよりも、助けられてきた人生を歩んできたから。そして、昔から「誰とでも仲良くできるけど、誰とも仲良くない」人間だったから。わたしには親しい友だちが少ないのだ。
・アピールはしたくないけど、社会に適合できるほどにはある。それがわたしのコミュニケーション能力。

⑦向上心→△
・「向上心の無い奴は馬鹿だ」(こころだよ)。向上心はあまりないと思う。自分の頭に自信がないから、ゼミでは研究を引っ張るタイプではなかった。サークルでもゼミでも、「全員が楽しくあること」が自分の中で一番大切で、目標だった。研究をする上で研究の目標がないとか終わっているけど、本当に、無い。
・しいて言えば、ずっと優しい人になりたいと思っている。気を遣っている感なく、他人に気を遣える人になりたい。人に気を遣うのが上手い姉の動きはずっと手本にしているし、コミュニティの中で一番気を遣える人の動きを見て学ぼうとはしている。できはしない。

⑧積極性、主体性→△
・これも微妙。大学生活でやってきたことと言えばアルバイト、サークル、ゼミしかない。何とかしてひねり出す。無理やり感あるが嘘はつきたくないもので。
・サークルの幹事長として、居心地の良いサークルをつくった経験がある。わたしはかっこよく表現すれば、アイドルのコピーダンスサークルに入っていた(実態はオタサーである)。コピーダンスの対象となるアイドルはややマイナーなため、日常の中でそのアイドルが好きだと言えないサークル員もいた。そこでわたしは、サークルをメンバー全員にとっての居場所にすることを目標にした。メンバー全員が、学年の垣根なく、好きなことやものを気兼ねなく話せる空間をつくりたかった。
・サークル活動が最も活発になるのは学園祭の前だ。わたしは練習の際、自分から下級生に話しかけ、輪に入れることを意識した。ダンスの練習も学年ごとに固まらせるのではなく、学年が混ざるよう(地味に)意識していた。
・結果、学年を超えた交流が活発化した。幹事長を引退する際にもらった色紙には、「サークルのおかげで自分のオタクの部分がさらけ出せました」「後輩との関わりが優しくて、こんな先輩がいたらすごく安心するだろうなと思って見ていました」などの言葉が書かれていた(ウソじゃないよ?)。

⑨学習力→○
・アルバイトでの経験。わたしのアルバイト先のスクールは、規約がやや複雑なため、最初に受付スタッフがお客様に口頭で説明をする。当初はスクールの規約説明が上手くできず、お客様から説明がわかりにくいと言われることがあった。そこでわたしは、積極的に先輩からのアドバイスを求めたり、お客様の質問を想定して、スムーズかつ相手に合わせた対応ができるようにイメトレをするなどの取り組みを続けた。結果、わからなかった点があなたの説明で理解できた、とお客様から言ってもらえるようになった。
・イメトレとか書いたが、わたしは経験から学ぶタイプだと思う。想定を重ねても瞬時に対応ができるわけではなかった。その分、少しイレギュラーな場面に遭遇したらメモにとっておき、次に同様の場面があったらスムーズに対応できるようにしていた。

⑩創造力、想像力→△
・先述の通り、経験から学ぶタイプなので創造性は低い。独自のアイデアを思いつくタイプではなく、どちらかというと型にはまった動きをしがちである。
・想像力がないので、向こう見ずな行動をして失敗することもある。危機管理能力が低い。保守的な行動をするのに失敗するとはこれ如何に。長所にも短所にも使えない、どうしようもない項目である。

⑪表現力→○
・自分を分析して、「わたしはこういう人間です」と開示することができる。また、ゼミのプレゼン時に「説明が上手」と教授から言われたことがある。自分のやりたいことを声に出すことができる。
・一番表現力を発揮したのは、学園祭の時に幹事長としてサークルをまとめた経験だ(また?)。学園祭で踊る楽曲は、全員で会議をした後、最終的に幹部で決める。わたしたち幹部は全員が楽しめるように曲を選んだが、すべての希望に沿うことはできなかった。すると、不満を持った先輩と幹部の間でやや揉め事になった。その際わたしは、「全員が楽しめるようにすることが学園祭の目的」と改めて全員に周知し、先輩を納得させることができた。
・実際は納得してくれたかは微妙だが、先輩は一曲まるまるセンターで踊ったので勘弁してほしい。

⑫明るさ→◎
・明るい性格だと人から言われることが多い。声が大きくてよく通り、表情豊かで身振り手振りも大きい。チームの中では、ムードメーカーになることが多い。
・これもサークルの幹事長の話になるわ。
・実際は暗い。暗いというか、繊細だと思う。

⑬ポジティブさ→△
・わたしは圧倒的にネガティブな人間だ。生来のネガティブだし、繊細だ。
・自分のネガティブさとは、うまく付き合っていくようにしている。まず、チームで何かをする時にはポジティブな発言をするように心がけている。わたしはチームでリーダーの役目を担うことが多い。リーダーがネガティブな発言をしていては、士気が下がってしまうだろう。
・反対に、誰かの愚痴や相談を聞く時は、ポジティブすぎる発言をしないようにしている。悩んでいる人や疲れている人は、何よりも共感が欲しいからだ。相手の話をじっくり聞き、一方的に解決案を提示するのではなく、一緒に考えることを意識している。

⑭チャレンジ精神→△
・ほとんどない。なぜならミスをしたくないからである。失敗を恐れずにチャレンジすることが大事だとよく言われているが、社会人になったらミスはミスだ。特に公務員のミスは大きく信用に関わる。正直、本当にチャレンジ精神が求められているのか疑問だ。基礎自治体はもともと裁量がないし、つまるところ公務員は首長に左右されるのだ。

⑮協調性→○
・協調性って言葉の範囲が広い。まあ普通にあると思う。
・ゼミ長として、メンバーの仲介をした経験がある。グループ研究の際、自分とは別のグループの人間関係が悪く、研究が上手くいっていない様子が見受けられた。リーダーは仕事を一人で抱え込みがちで、メンバーが協力してくれないと不満をもらす一方、他のメンバーは、リーダーの指示がないから何をやったらいいかわからないと、こちらも不満をためていた。
・そこで、リーダーと他のメンバーとそれぞれ個別に話し合い、双方の気持ちを汲み取って橋渡しをした。客観的な立場の意見が間に入った結果、人間関係が修復され、良好な人間関係の再構築に貢献することができた。

⑯巻き込む力→◎
・これは自信ある。堂々と言っていいのかわからないが、わたしが無能だからみんな心配して助けてくれる。まあもうちょっとましな言い方をしてみよう。
・またサークルの幹事長話だ。学園祭の準備の際、当初わたしは一人で仕事をやろうとしていた。大学とのやり取り、イベントの企画、コラボ予定のサークルとの調整、ダンスの振り覚えなどだ。しかし、一人ですべての仕事をこなすことは難しかった。そこで、わたしは周りをよく見て、積極的にメンバーとコミュニケーションをとるようにした。すると、他の人の得意なことが見えてきたので、思い切って色んな人に仕事を任すことにした。それぞれの得意分野を生かした結果、メンバーをよりサークルに巻き込むことができ、より円滑に準備を進められるようになった。
・わたしは周りの良いところを見つける能力が高い。

⑰行動力→○
・チャレンジ精神がなくて主体性にも乏しいのに行動力があるとは?わたしの場合、困っている人がいたら自分に何ができるか考えて、経験をもとに行動する力がある。多分、それ以外の行動力はそれほどない。フットワークが軽いから遊びとか飲みはすぐ行くけど。
・傾聴力のエピソードとか、ゼミのエピソードとか。巻き込み力も行動力だと思う。

⑱責任感→○
・責任感は強い。ただ、アピールするのは難しい。責任感が強いのは自分にとって当たり前のことで、むしろ責任感の強さが裏目に出てしまう自分のマイナス面も知っているからだ。それは、「すべてしっかりやらなければ」と考える自責の責任感であり、組織の中で自分の役割を認識した上での責任感とずれている気がする。客観的な視点のある責任感は、むしろわたしに欠けているかもしれない。
・誠実さのエピソードは、組織の中で自分の役割を果たしている責任感の話につながる。

まとめ
◎→傾聴力、共感力、誠実さ、変換力、明るさ、巻き込む力
○→コミュニケーション能力、学習力、表現力、協調性、行動力、責任感
△→理解力、向上心、積極性、主体性、創造力、想像力、ポジティブさ、チャレンジ精神

わたしの長所
人の話をよく聞き、共感しながらその人に合った対応ができる。人との結びつきを大切にし、明るく周囲と関わっていくことができる。
→誠実に相手と向き合う傾聴力

わたしの短所
行動を起こす際に自身の経験に頼りすぎて、消極的になりやすい。ハングリー精神がなく、受け身になりがちである。繊細なため他者からの影響を受けやすく、マイナス思考に陥ることが多い。
→他人の言葉に影響されやすい(長所の裏返し)

大事にしていること
人との関わり。常に人を信じて誠実に向き合い、困っている人がいたら必ず助ける。感謝の気持ちも忘れない(友だちに一番の長所だと言われた)。なんだかすごくいい子みたいだが、とにかくわたしは人が好きで、人からエネルギーを得ている。わたしにとっては人との関わりが最も大切。

人付き合いで大事にしていること
大事にしていることと同じ。とにかく人を信じて、感謝の気持ちを忘れないようにしている。わたしは超絶ポンコツ人間で周りの人から常に助けられているので、感謝の気持ちを失ったら終わりだと思っている。感謝しない人間は無理。お前は一人で生きているのかと横面を張り飛ばしたくなる。

集団行動で大切にしていること
みんなが気持ちよくすごすことを大切にしている。そのために率先して自己開示をしたり、冗談を言ってみんなを笑わせたりすることが多い。人間関係トラブルがあったら、話を聞いたりして、積極的なアクションをとる。

人生における職業の意義
社会貢献。お金は必要だし、わたしはお金が好きなので最低限の収入は必須だが、お金稼ぎは自分と馴染まない。わたしにとっては、自分のしたことが誰かの役に立っていると「実感」できることが何よりも大切だ。この世の仕事はすべて誰かの役に立っているが、自分が役に立ったとより実感できる仕事がしたい。暮らしを営む人々と直接関わることで、人の役に立っていると感じたい。


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