彼氏と付き合って8か月経ったわ

今日は彼氏と付き合って8か月。わたしは記念日を覚えられないタイプだが、なぜか付き合い始めた日だけは覚えている。たぶん彼氏は覚えていないけど、8か月はキリが悪すぎるので、何も言わない。

8か月も付き合っていれば、感情はそれなりに落ち着いてくる。付き合いたての、いちばん頭悪くてみっともない時期は通り過ぎた。例えば人前で手を繋ぐことが減った。

わたしたちは、人さし指だけ繋いでいる。手汗をかきがちな夏、人さし指だけの手繋ぎは心地良い。ちょいちょいと彼氏が出してきた人さし指を、わたしの人さし指でつかまえて、普通に歩く。これが今のわたしたち。

「あなたはときおりよくわからない行動をするけれど、それは自信のなさの表れであって、決して頭が悪いとは思わない」大学のラウンジで、40%増量ファミチキを食べながら、彼氏にこう言われた。わたしはダメアホポンコツ人間だから、たまにやらかして彼氏に迷惑をかける。そんなわたしのことを、彼氏は随分優しく捉えてくれていて、それがすごく嬉しかった。可愛いと言われる回数が減ったとか、手を繋ぐ回数が減ったとか、そういうのはあまり問題ではない。大事なのは、相手の欠点を受け入れられることと、相手のために自分の欠点を直そうとできること、なんだと思う。だから、わたしたちはまだまだやっていけると思う。

8か月なんて大した長さじゃないじゃん、と思う人は健全なお付き合いをされてきたのだろう。わたしにとって8か月のお付き合いは、驚きの最長記録だ。こんなにも一人と向き合おうと考えて、自分と向き合おうと考えられるようになったこと自体、すごいことだと思う。人と向きあうことも、自分と向き合うことも苦手科目だったわたしだが、徐々に克服できているような気がする。

恋人がいなかった頃、ずっと、恋愛というものになんとなく憧れていた。遊園地に行ったり、オシャレなカフェに行ったり、イベントごとにプレゼントをあげたりすることが、とんでもなく魅力的に思えた。

だけど21年間生きてきて、まあ21年しか生きていないけど、恋愛はそんなにキラキラしたものではないと気づいた。恋愛は、自分の想像よりもはるかに生々しかった。大人になるにつれて、友だちには見せなくなったような人間性にもまとめて向きあうという営みだった。だから恋愛はとても難しいし、色々と面倒くさくなる時もある。それでも投げ出さずに8か月も続けられているのは、わたし自身が、ちょっとずつでも成長しているということなんだろう。

キラキラしたイベントと同じくらい、日常を大切にしていきたい。何気ないメッセージだったり、10分の電話だったり。そういうところに人間性が出てくるのではないかと思うのだ。わたしはまだ全然ダメだから、もっともっと成長して、内面から美しい人間になりたいな。

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