反面教師
わかる人はきっとわかる。
私たちの業界、保育業界。他の業界も同じかもしれません。
誰かを追い込んでリタイアさせた張本人は、一切不利益を被らず当然のように働き続けていませんか?
私が働き始めた初期は、自分が追い込まれていたため(当時その事実にすら気付ききれていませんでしたが)、わかりませんでした。
ですが、この世界で10年選手になるほど見えてきたことは
誰かに追い込まれてリタイアする人の驚くほどの多さ
そして、
追い込んだ張本人はもれなく”自分のせいだと思っていない”もしくは”自分を正当化している”
ことです。
いや、世の中甘くない、という意見があることもわかっています。言い換えれば”潰れるやつにも悪いこと、原因がある”という意見があることも。
ただ、人をリタイアまで追い込む人は、基本的に相手の立場や気持ちのことなんて考えていないですよね。
少なくとも私が出会った”誰かを追い込んだ人”達は、10人程度とはいえ、全員そうです。そんな、少し考えればわかることを改めて振り返ってみると
そんな人達のために、自分がリタイアするのって腹立たしくないですか?
と、考えていたことがあります。
矛盾しますが、意地でも続けるべきだとはこれっぽっちも思っていません。心身に異常をきたすくらいなら逃げるべきだと考えています。
ただ、そんな”誰かをしんどくさせる人”を軽く無視して、自分のやりたい仕事をやりたいように続けようとすること。
この考えにも、誰かをしんどくさせる可能性がありますよね。
私は、自分が誰かを追い込む可能性なんて、全然ないと思っていました。なんなら、リタイアしかけた経験があることを棚に上げて、
その辺の人よりも、しんどくなる人に共感できるぞ
くらいに高をくくっていた節すらあります。恥ずかしい限りです。
いや、もちろん若手さんと組むときなどは、いろいろな配慮をしようとしている自負はあります。特に気を付けていたのは保育についても、働き方についても「これはあくまで私の意見で、他にも様々な方法論や考え方があります。」という前提を必ず伝えることです。その上で「あなたが経験を重ねる中で、自分で自信をもって、これがいいと思える形に出会えるといいですね。」とも。
ただ、そんなことを考えていても私が誰かを追い込むことがあるかもしれません。追い込むはずがない、なんて考えていた自分も危険だったのだろうなとも思います。
誰かをリタイアさせている人、させ続けている人も、”自分が誰かを追い込むはずがない”と考えていたりするのかもしれませんね。
あの人、変だ、いやな人だ、と思う気持ちは残念ながら私の中にあります。
そんなときに自分はどうなのかを考えること、忘れないようにしたいなと思います。
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