ドラムス_ボーカル

そおは言っても要でしょ!ってお話

自分が高校生からの35年ほどお付き合いのある兄貴がいて、知り合った当時その兄貴が「なぁ2tone、ドラムがクソなバンドはクソだよなぁ」と言っていたことがあって、自分もまったく同感だと思い、いまだに自分の中でのその定義は変わっていません。

そしてしばらく経ってから、自分的に「ドラムとボーカルがクソのバンドはクソだ。」とアップデートされてます。

“クソ”とは甚だ乱暴な表現ですが、云わんとしていることはピント来る方も多いでしょう。

つまり、リズムの要であるドラムスがヨレヨレではお話にならないし、ボーカルがおびえるようにステージにぽつんとつっ立っているのではお話しになりませんよね。

これは単に技術的な高低だけを言っているのではないことはお解りいただけるかと思います。

俺がいるから安心して演奏してくれぃ!

ちょっと想像してみてください。初心者のバンドの中に、チョーベテランの凄腕ギタリストが入って一緒に演奏したとします。いい演奏になるでしょうか?

ヨレヨレの演奏の中にヴァン・ヘイレンがギターソロ弾いたからってよくなるはずがありませんよね。

反対に、ギターが少々下手でも、ばっちりドラムがグルーブ感を出して演奏していれば、トータルで聴けるものに一応はなります。

ドラムスがバンドのグルーブ感の要なのは動かしがたい事実です。そして、人一倍アンサンブル感覚を持っていて欲しいパートです。

いろんなパートが重なったとき、自分はどおアプローチするべきかを即座に判断するセンスがとても大事だと思います。

たとえばベースの譜割によってキック(バスドラム)をあわせて行くのか、それともシンコペーションしても有効なのか?や、ギターのカッティングが細かいときには、ハイハットの16ビートがキャンセルされてしまうので、あえて4分打ちを強調しようなどなど、音階が無いからって、ギターや鍵盤より楽だなんて侮ってはなりません。センス、グルーブ感命です。

ライブなどでは他のパートのように前に出て行ってパフォーマンス出来ないジレンマもあることでしょう。でもそこはひとつお兄ちゃんの心で、サウンドを支える守り神として自信を持って堂々と演奏して欲しいものです。って自分はそお努めてました。

フロントマンのたたずまい。

そしてなんと言っても注目がどうしたって集まるボーカル!これは今すぐ出来るパートでありながら非常に荷の重いパートでもあります。

時々見る光景で、バックの演奏はそこそこ良い感じなのに、ボーカルのおばねえさんがどーしたってスナックのカラオケを歌っているホステスにしか見えない。

じゃあ具体的に何をどうしたら、カラオケに見えないようになるかってロジックは自分には説明できませんが、ボーカルの魅力って、単に技術的に歌が上手いからって事でもなさそうです。声量感たっぷりに歌い上げるとか、派手に動き回って見せるとかだけじゃない「何か」が光ってなんぼのような気がします。

センス、人間力、人柄、といった一連の立ち振る舞いが総合的に魅力となって現れるのかもしれませんね。

引き合いに出すのもなんですが、何年か前にスマスマにユーミンが出た回を視て、理屈抜きに「あ、やっぱユーミンすげぇーな」って瞬間的に思ったんです。自分は特別ユーミンのファンでもないですが、彼女がそこにスッと背筋を伸ばして立っている、そのたたずまいたるや、その説得力たるや。一朝一夕で築けるものではありませんよね。

何事も格好をつける事よりも大切なことがありそうです。

そういったわけで(どー云ったわけだぃ・・)アンサンブルに加わるパート全てが大切なのは当然のこととして、今回は特に「ドラムス」と「ボーカル」に焦点を当てて考察してみました。

自分も更に精進していきたいです!



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