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【注意】インドネシアでは日本からの郵便物を受け取るのにお金を取られます。

論文に必要な書籍を日本の家族から送ってもらった時の話です。
古本で3冊、重さで1キロ強、国際スピード郵便EMSで送ってもらいました。


インドネシアの郵便物は自宅に届けてくれないので受け取りに行く

これは20年前から変わりません。
わたしが子供の時、田舎からの段ボールが今のJR貨物で届き、JR国分寺駅に受け取りに行ったという記憶がありますので、50年近く前のクロネコヤマトが出てくる前の日本と同じです。

日本から国際郵便小包で引越し荷物を送ったときは、寮まで届けてもらったので、いろいろなケースがあるかもしれません。

今回は届けてくれと頼んだのですが受け付けられませんでした。

WhatsAppで荷物が届いたので取りに来るようメッセージが入り、そこに支払いもあるから内容を説明したいと書いてありました。

郵便局員との支払いをめぐるやり取り

わたしは引越しのときに不当な税金をかけられそうになった経験がありますので、郵便局に対する不信感が強いです。

今回はWhatsAppを送ってきた職員とWhatsApp上でやり取りしました。
確認点は以下です。
(1)支払う名目は税金か?
(2)その場合何に対して課税されるのか?

税金は前回たのもしいクラスメイトの助けを借り、非課税になることを確認済みですので、前回のやり取りについて説明しました。
税務署に確認済み、税務署からPasar Baruの郵便局にも確認し、非課税になっている。
さらには、いやらしいですが、わたしの友達(お役人)にも聞いてみるし、おかしなことがあれば以前相談済みの税務署に確認に行くよ、つまりおおごとにしますよ、とも付け加えました。
わたしの友人が財務省の役人で郵便局や税務署の監査担当官だということまでは言いませんでした。

すると、最初は「自分はよくわからない」と逃げていたのに内部で確認をしてくれ、税金ではない、郵便局内の手数料だと伝えてくれました。

手数用の内訳は?

わたしはしつこい性格ですから、手数料の明細、根拠を細かく聞きます。
紙に書いて出せとも言います。
後出しで後から違うことを言えなくさせるためです。

これは皆さまにおすすめの方法です。

これだけやっても最後開き直って寝っ転がりますので、役に立たなくなるときはありますが、その時はこっちも開き直って相手が憂鬱になるくらい苦情を言い続けます。
アラーに対して正しいことをしていると言えるのか?約束したことを違えるのはムスリムとして絶対やってはいけない行為じゃないのか?とまで言います。

今回は4つの費用を取られていました。
- Administration Pos(Posは郵便局のこと)
- Handling Fee
- Sewa Gedung(倉庫賃料)
- 消費税11%

いずれも郵便物のサイズ(重量)によって変わってきます。
そして、Sewa Gedung(倉庫賃料)は、受け取りに行くのが遅くなるほど高くなっていきます。保管料ですね。

わたしの作戦

どうしても来させたい、そこで説明したいというのに怪しさを感じました。
急に違うことを言いだして、面倒だからお金を払って解決する方がよいという方向に持っていきたいのだろうと予想しました。
わたしもインドネシア通算7年目に入りましたので、パターンは分かっています。

一方、金額としては1000円いかない数百円レベルの話で済みそうなので、クラスメイトの同伴までは依頼せずに済まそうと決めました。

対応1
後から違う金額を言い出さないように、「明日の朝にお金を払いに行くから金額を確認したい、55,500ルピア(550円)で間違いないな?」とWhatsAppでやり取りします。
違うことを言いだせば文言を見せる目的です。

対応2
当日必要書類がそろっていないから出直しだと言い出す恐れがあるので、身分証明用にパスポート、KITAS、学生証、大学から発行されている授業を取っているという証明書など思いつくものを全部持っていくことにしました。
(結局見せろとは言われませんでした)
あとは送られてきた3冊の本の書名、著者名も言えるようにメモしておきました。中身が何か知っているというためです。

自分で使う自分のものだと言うからには分かっていないと矛盾しますからね。

当日のやりとり

最初はにこやかに対応できていました。
住所を言うように言われ告げると、さっと荷物を取り出してきて、なかなかシステマチックになっているなと感心したほどです。

ところが、いざ金額を払おうとすると違う金額になっていました。
Sewa Gedung(倉庫賃料)が20,000ルピアから24,000ルピアに4000ルピア(40円)上がっていたのです。

これは想定内ですが、一応文句は言いました。WhatAppのやり取りを見せて、明日の朝に取りに来るのにこの金額でよいか確認し、よいと言われているということです。

本人は雲隠れしており、電話にも出ません。

すると、担当者は「ルールで決まっている。1キロあたり1日2000ルピア増えるのだ」と説明します。
本の重さは2キロもないので、おそらくキロ未満は切り上げで2キロということにしたんだろうと思いつつも、「キロあたり2000ルピアだね?」と3回繰り返して確認し、まわりにも「今聞いてたよね、キロ2000ルピアだよね」と確認してから、計量しました。
1.315キロでした。

1.315×2000は2,630ルピアだから、4000ルピアも追加するのはおかしいと追求しました。

すると「システムが4000といっているから4000なんだ」と言い続けます。

「システムが壊れているかもしれないでしょ、もう一度金額を確認してみよう」といって見たら、なんとまた金額があがり、24,000から金額は忘れましたが3x,xxxルピアになっています。
キリが悪い1ルピア単位から金額がついているおかしな数字になっているんです。

わたしの予想は、システムが本当にバグっているか、適当に金額をつけているか、担当者があせって間違えたインプットをしたかです。

いずれにせよ、システムは壊れているという恰好の証明になってしまいました。
担当者はここまできたら観念したのでしょう。
Sewa Gedungの部分は24,000ではなく22,630ルピアでよいとなり、わたしも妥協しました。
一応根拠のある透明性のある数字だからです。

その代わり、55,500ルピアぴったり持ってきたので、違う金額であれば10万ルピアで払うしかないと言って、お釣りを要求しました。

案の定お釣りがないです。

わたしは「だから事前に金額を確認したんでしょ。お釣りがいらないように55,500ルピア丁度もってきたのに、急に違う金額を言うからこういう問題が起きるんじゃないか」とクレームを言いました。

「お釣りがないのはそっちの問題なんだから、もし用意できないなら55,500ルピアしか払いません」と告げたところ、それでよいとなり、最後荷物を受け取った証拠写真を取られて終わりました。

彼らも10円単位の小銭の話で、金持ち日本人がこんなにしつこいとは思わなかったでしょう。
わたしだって嫌ですが、教育のためです。
おかしなことをしたら面倒な目に遭う、いやな目に遭うという経験をしっかりしてもらわないと直りません。

あとは、2度とわたしに同じことをするなよと思わせるのも目的です。日本人はいいカモだと思われたら困ります。

今回のやり取りでわかったこと

  • そこまでぼったくりではない。おかしな決め事とは思うが、ルールに沿って運用されているので、担当者の懐に入るとか、不透明なお金のやり取りにはならない。

  • 荷物が届いたと連絡があったら、なるべく早く取りに行く方がよい。保管料が毎日増えていく。保管料が毎日増えるのは当然のことで、そうでなければモラルハザードになり荷物置き場に使われてしまうリスクもある。

  • システムで印字されて出てくるので、荷物を取りに行く前に写真をとってWhatsAppで送ってもらうのがよい。当日の金額とどの項目がいくら違うのか比べられる。

  • 今回は本人確認の身分証明書を要求されなかったが、ルール上は必要なはず。忘れないように持っていくのがよいだろう。

ちゃんと届くだけましですが、インドネシアに荷物を送る時はご注意ください。
送る前に送っても大丈夫なものか確認してから送ることをおススメします。

わたしは今回妻から「まだスペースがあるから何か入れようか?」と聞かれ、絶対になにも入れないようにとお願いしました。
受け取り側が把握していないものが入っていると面倒のもとなので、用心してください。

以上

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