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インドネシアMBA 合格から入学まで VISA手続に必要な書類④ 留学保険を選ぶ

滞在期間中をカバーする医療保険に入る必要があり、調べたので記事にまとめることにします。
よくクレジットカードの付帯保険でカバーできるのではというコメントを見ますが、普通は出国から3か月、長くても6か月しかカバーしないため、別の保険に入らないと留学期間をフルにカバーできません。

私はこれまで駐在2回に私費留学1回で合計3回海外に住みましたが、いずれも保険に入っています。

私費留学のときは大学の保険に入ったので自分で選んだことはなく、その後法律事務所で研修中の保険は、事務所が用意した2種類から選ぶので、自分で探したわけではありません。
駐在のときは会社が入ってくれますので、内容もいくら払っているかも分かりません。

そんなわけで、保険を自分で探すのは初めての経験です。

1.どんな保険会社があるか

ネットで ”留学保険” "安い" "2年間” "東南アジア”などとキーワードを打ち込み探します。“ワーホリ保険”も相性が良さそうな検索ワードです。
まず思ったのは、やたらと比較しますよというサイトが多いということ。
はっきり言って邪魔な情報でした。保険会社の名前、カバー内容、保険料だけを知りたいのに、肝心な情報はなく、保険に入らないと大変な目に遭いますよという、典型的な保険の売り込みトークにうんざり。

おそらく保険料金や保険内容が日々更新されるため、情報を載せてもすぐに古新聞となり、かえってクレームの嵐になるのかも知れません。
そのため、いかにも情報がいっぱい載っていますという、枯れ木も山の賑わい目的で、保険の目的とか効果のような価値の低い情報が山盛りになっているのでしょう。

早く検索技術が進化して、この手のサイトを不要にして欲しいですね。

数日間の旅行保険ではなく、1年以上の留学保険を提供していたのは以下の会社でした。
・東京海上日動火災
・三井住友海上
・たびほ(ジェイアイ損保)
・Chubb(旧エース損保)
・Medical Dich(ケアコンセプト)
・AIG保険

旅行保険は結構あるのに、1年以上のプランがある保険はあまり無く、短期間の旅行保険がメインマーケットのようです。

2.何に違いがあるのか

非常にざっくりした言い方で申し訳ありませんが、私にとって一番重要だったのは、2年間のプランがあるかでした。
実は1年までというプランが多いのです。
例えば、明らかに安かったMedical Dich(メディカルディヒ)とChubb(チャブ)は12か月まででしたし、AIGもネットでは12か月しかありませんでした(あとで、一部代理店のみ2年プランを提供できると知りました)。
ネットには載っていないだけの可能性もあり、直接問い合わせるのが良いかもです。

他は、歯科治療がついているかとか、飛行機遅延の損害とか、緊急一時帰国費用とか、細かいオプションに差があります。
賠償責任(相手をケガさせたとかものを壊したときの保険)
生活動産保険(自分の持ち物をなくしたり壊したりしたときの保険)
も保険料に結構な差が出てきます。

こだわりがある人は多分ささいな違いに気づいたり、評価が大きく変わったりすると思いますが、私には正直いらないオプションだらけで、とにかくいらないから保険料減らせないかなと思っていました
私の場合、医療費だけカバーしてくれたらそれで十分なのですが、そういう質実剛健なプランはドイツ本社のメディカルディヒだけでした。

3.安くするにはどのオプションを外すのが効くのか

死亡時の保険料、障害が残ったときの保険料、治療費の上限、歯科治療をカバーしているか、個人賠償保険がついているかで差がつきます。

個人賠償1億円、生活用動産30万円が付いている保険と付いていない保険の料金の差は、1年で1.4万円、2年で2.7万円。

治療費が無制限か、上限2000万円かで保険料金の差は1年で1.4万円。

歯科治療10万円が付いているか付いていないかの差は1年で1.5万円。

私は生命保険に入っているので、死亡時の保険や障害が残ったときの保険は最低金額にしたいと考えています。大体1000万円のところが多く、0は見つからなかったです。

また、医療費は無制限の必要はないと考えています。アメリカであれば無制限にしておくほうが安全ですが、他の国であれば1000万円使うのも大変です。

ジャカルタ駐在時に、下の娘が肺炎でシンガポールに緊急搬送されました。妻も一緒についていき、空港まで救急車、飛行機はビジネス2人分、シンガポールでも救急車、妻のホテル代、娘の入院費とかかり、全部で300万円くらいかかったと聞きました。
パトカーに先導され救急車でスカルノハッタ空港に行ったらしいですから。警察にも金を払ったのだろうか。飛行機はガルーダですがビジネス。シンガポールの病院はお金持ち御用達のラッフルズ病院ですよ。日本語通訳付きです。

手術が無かったとしても、あのレベルで300万円なので、私は保守的に見ても1000万円カバーできれば良いと思っていました。しかし、今回は最低でも2000万円のものしかなかったので2000万円にしました。

意外だったのが、期間が長い短いはあまり価格に影響を及ぼさないようです。
長ければ長いほどリスクが高まり高くなる、逆に下がる(慣れにより危険回避能力が高まる)とか、統計上有意な差が出ていそうなものですが、少しだけ安くなるくらいでした。
おそらく保険支払いの発生タイミングはランダムなんでしょうね。
じゃあなんでネット上に1年超の保険情報が上がってこないのか。Chubbは問い合わせたら1年までの保険しかないと言っていたし、謎です。

4.選んだ保険は何か?

AIGの8P5という商品にしました。
2年間で422,180円です。
8Y1の方が、2年で2.7万円安かったのですが、個人賠償が付いていないのは何となく怖い気がして、個人賠償1億円と生活用動産30万円がついている方にしてしまいました。
いやー要らなかったかも知れない。今まで私自身は一度も保険のお世話になったことはないので、これからも多分ないのだろうと思います。

最初は東京海上の一番補償内容が悪いもの(=一番安い)で申し込みました。
ところが、申し込んだ先が東京海上だけでなくAIGの保険も取り扱っている代理店のようでAIGを勧めてきました。

どうやら、私がネットで見つけた東京海上のプランは値上げ対象になっており、7月以降1.5倍になるとのことで、釣り広告のようになってしまったため、罪滅ぼしの意図があったかも知れません。

紹介されたAIGの方が同じカバー内容で安いので、かえって良かったです。
「2年ものを探したけど無かったんですよね」と言ったら、「限られた代理店だけが2年の保険を扱うことを許されており、当社はその選ばれし代理店なのです」と誇らしげな返答でした。

5.加入手続き

まだ紙文化なんでしょうか、封筒で申込書が送られてくるので記載事項を埋めて、同封されていた封筒に入れ返します。
支払いは銀行振込かカードを選べるのでカード払いにします。

カード支払いからすぐ、メールにPDFを添付する形式で、保険証書を送ってもらえます。あとは保険証書を大学当局にメールで送って提出が完了します。

メールが届いた翌日には保険証書の原本が郵便で届きました。
ギリギリのタイミングで手配しても間に合うくらい早いです。

終わり

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