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【最終回】絵本作家タイで絵本を売る!

ブックフェアの日々

ブックフェアの期間中はとにかく忙しい。会場近くの安宿で朝目を覚まし、セブンイレブンで1日分のパンと水とコーヒーを買い込み、会場に向かう。(一日中ブースにつきっきりなので、外に買い出しに行けない)

会場の様子

ありがたい事に、ブースを2日3日とあけていると、何度も足を運んでくれるお客さんや、友達を連れて来てくれるお客さんなどが出てきて、自然と色々な人と仲良くなる。

ミュージシャンを目指しているベル君は、作りたてのデモ音源や、イサーンの伝統的な布(パーカオマー)を最終日にプレゼントしてくれた。

Tシャツと、イサーン布を交換

小学生のワーヨー君の将来の夢は、アイルトンセナのようなF1レーサーになる事なのだそうだ。
ポストカードに温かいメッセージを添えて、お母さんと一緒にやって来てくれた。

心温まるメッセージを書いてくれたワーヨー君。

日本語を勉強している学生や、子どもたちにアートを教えている先生。地元のバーから街おこしをしている青年に、イラストレーターを目指している女の子。

タイ、日本、国は違えど、未来に向かって、希望やアンビシャスを持って生きている人達と出会う事は旅の醍醐味であり、絵本を売っていてよかったと思う瞬間である。

期間中は、沢山のお客さんがファンアートやプレゼント、手紙を持って遊びに来てくれる。
買ったTシャツを着て、わざわざ見せに来てくれた女の子。

最終日。
ブースには、本日最終日の札をつけ、最後の最後まで声かけを行う。

ワンニー ワンスッターイ(本日最終日)の看板

「また来年会いましょう」「また会おうね!」
訪ねて来てくれたお客さんたちと、挨拶を交わし、握手を交わし、来た時と同じように段ボールに荷物を詰め、片付けをする。

そして、来た時よりも軽くなった荷物をまた段ボールに詰めて、次の目的地に送る。

片付けの風景

次の絵本販売はラオスとの国境の街、ノンカーイ。
次の土地ではどんな出会いがあるのか、どんな景色が待っているのか。
絵本販売の旅はまだまだ、続いていく。


(おまけ)絵本イベントの収支

これから自分の作品を販売してみたい!オリジナルのグッズを作ってみたい!というクリエイティブな読者の方に、(聞かれてもいないのに)絵本作家の台所事情を明かすおまけコーナー。
今回はズバリ、ブックフェアの収支について赤裸々に話していきます。

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『タイで唯一の日本人絵本作家』まえだゆうきが、世界一の絵本作家を目指し、異国の地で奮闘する、リアルな…

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