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子育てと介護と2

まもなく大学を卒業する娘から☎が入った。

「今、最後の授業が終わったよ。高い授業料を払って勉強させてくれてありがとうございました!おかげで、楽しかった」と。素晴らしい出会いや経験に加え、落胆や困難もあった4年間を締めくくる、とびっきりの感謝の言葉。いやいや、お礼を言いたいのはこっちだよ。

その瞬間、介護にささくれていた(その内容はこちら)⇒https://note.com/maedamari/n/n2b6464bcc4e1
わたしの心に温かい雫が落ちた。

noteに記して改めて明らかになったのは、わたしをずっと苦しめているのは、心の底のある蓋を開けてしまったことによるものだということ。そうであるなら、再びその蓋を閉めればいいではないか?

明るい娘の言葉は、ふいにそう思わせてくれたのだ。これまでずっとできっこないと思っていたそれが、いとも簡単にできる気がした。

介護の中であぶりだされた葛藤や後悔を、子育てが昇華させる・・・?

蓋を閉じよう!ゆる~いわたしのことだから、再び締めたはずの蓋は緩くて、少しづつこぼれたり、水分が蒸発したりもするだろう。これまでもずーっとそうであったように、妹や夫や娘や心優しい友人たちが、漏れ出るものを受け止めてくれるだろうか。そうして、時間が経過すれば、心の底には、キラキラとした粉だけが残るんじゃないかな?そんな絵が頭に浮かんだ。

そういえば、パンドラの箱は、開けてしまったことによって次々と災いが起こった。恐れて慌てて蓋を閉じたら、箱の底には「希望」だけが残っていたのだという。蓋を閉じよう!わたしのキラキラとした粉も、探していた光、希望かもしれないから。

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