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2021年大学付属高推薦合格からわかる国文法の大切さ

2021年1月、3年教えていた生徒が都内大学付属高の推薦入試を見事にパスした。

だからといって、本人には申し訳ないが、はじめはそれほど勉強ができるタイプだったわけではない。数学はまぁできるほうだとしても、英語国語は平均を超えることはない。それどころか英語はかなりひどかったかもしれない。

そんな状態だった彼が、本格的に勉強しはじめたのは中3になる前。つまりコロナ禍の休校期間だった。

春休みに入る前、学校が休校になり、僕たちもオンライン授業にすぐさま切り替えた。これからどうしていくべきかと尋ねられたので、たしかこんなふうに答えた。

「中3分野、特に数学は、学校で受験ギリギリまで単元が終わりきらない。だから、できたら夏までに中3分野をすべて予習しておいたほうがいい。夏休み中に総復習ができる。そうすれば、9月から過去問にも手を出せる。
だから休校期間の間に一気に数学を予習しよう。それから苦手な英語は中1・2総復習の薄い問題集を紹介するからそれをもとにやり直そう。」

「でも、教科書読むだけでは予習できそうにないし、先生とのレッスンも週1だから…」

「だからスタディサプリと無料動画を使え。それをもとに問題集をとにかく解く。それでもわからない問題を僕に質問してくれ」

とまぁ、こんな感じで学習プランをたてた。

僕は彼とのレッスンで全科目を見つつ、能力開発のツボになるところだけを徹底的に刺激。それ以外は本人の自主性と他の教育機関・教材に任せた。この方が本人の主体性を伸ばせるし、コスパもいいのだ。

「教育鍼灸師」とでも言おうか。その子に必要なツボに一点集中でハリを打つ。限られたレッスン時間のなかで彼の能力を最大限に伸ばすためにはできるだけ英語数学を自分で伸ばせるようにしなければならない。

ということで、英語数学を自分で伸ばすためにも、まず僕は国文法に着手した。

なぜ国文法か?

これは日本語の品詞や文型を学ぶことで、英文法を理解することができるからだ。

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