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フリーランスクリエイターは、下請けがいいのか直請けがいいのか? 僕は直請けが好きだぜ

先日こんなアンケートをTwitterでしました。下請け仕事と直での仕事とどちらが多いかというものです。(あれ、この書き出し見覚えが…)

結果は、359名の投票中以下の通り。
・下請け(都市部)107名
・直請け(都市部)85名
・下請け(地方)76名
・直請け(地方)91名

数字的にはとても僅差ですが、都市部では下請け、地方では直請けの方が数が多い結果となりました。予想通りというか、もっと差は激しくつくのかなとは思っていました。また、どちらもある程度の数はどこにでもいてはる…ということにも読み取れます。

今回、僅差になった要因は、
➀質問の意図で自分が都市部か地方か迷った人がいる
➁クリエイターといってもいろんな人がいる
③その中に下請けが多い or 直請けが多い職種がある
④僕のアンケートに答えてくれる人の偏り
そんなところでしょうか。③④の影響が大きそうです。もっと母数が増えれば差がついていくと想像しました。(といっても本当に想像です。どうなるかの判断はしづらい)

とにかく、都市部と地方では逆転してる現象ですね。それでは簡単に考察していきましょう。

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都市部は下請けが多くなって当たり前?

なぜ都市部は下請けが多くなるのか?

非常にシンプルな思考ですが、都市部には代理店や制作会社が多いからだという答えにたどり着きます。下請けになりえるには、それらの会社と付き合いがあることで発生します。数が多いなら必然的に下請けの仕事をする人も多くなって当然ですね。何のひねりもございません。

交流会などに行っても、代理店や制作会社の人と知り合う機会も多いです。向こうも仕事を頼める良い人材を(常に)探しているので、やっぱり下請け仕事と出会う機会は多くなります。

あとは、会社員時代の古巣から仕事をもらうことも、都市部の方が多い気がします。まぁ正直言って、このパターンって会社員と何が違うのか僕にはよくわからないんですけどね。それなら会社員のままじゃダメだったのかなって。(おっと脱線)

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地方は直請けになりがち?なぜ?

一方地方ではどうか? アンケートでは直請けが少し上回っていました。

先述の都市部の反対で、代理店や制作会社が少ないというのが一番の要因だろうと、これまたシンプルに考えられるかと思います。なんだよそんなことかよってことなんですけど、やっぱりここが一番かな。現実的。交流会に行っても、直接デザイナーなどを探している人が多いです。

そうなったら直請けでやっていくしかないとなって仕方ないですよね。都市部と違って、地元とかピンポイントで困っている人とも出会えそうな雰囲気もあり、そこまでハードルも高くなかったり?

もちろん、それでもどこかと付き合いしていて、地方でも下請けされている方もたくさんいらっしゃるでしょう。でもパイの取り合いは顕著なのかも。そんな気はします。(今回想像上の話が多くなっております)

まー、僕の個人的印象だと、地方においては代理店や制作会社の人と出会うよりも経営者と出会う方が簡単な気がします。

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下請けメインの人が直請けは厳しいで

不可逆的な話をここで一つ。

直請けがメインの人は、下請け仕事はそこまで変わりなく受けれます。むしろ良いディレクターなどが担当につけば、いつもの仕事よりもパワーを使わないので楽だったり。(その分、ギャラは下がるが当たり前)

でも、下請けがメインの人は、直請け仕事は勝手が全然違いすぎて大変なんじゃないかなと思います。

まず直で仕事を得ることの難度の高さ。これはかなりキチーです。キツイという意味です。これのせいで下請けを選んでいる人も少なくないでしょう。

そしてすべての責任を負うこと。その覚悟。そして案件を一人ででも完了させる能力がしっかりとあるかどうか。ここらへんの要素が、仕事を得る以上に厳しいところだったりします。

おっと、勘違いしてほしくないのは、こういう理由から下請けより直請けの方が上だとかそんなバカげた話ではありません。というのも、なぜこんな話題を出したかというと次の話です。

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下請け・直請けに誇りを。しかし世界は違う。

下請けよりも直請けしている人が優れているとかそういう話ではありません。下請けで担当者からの指示を正確に返す能力ってかなりスゴイことですからね。となると、そんなん優劣つけれないし、どっちであってもちゃんとやってる人はエライ!

そんな話ではなくて、
下請けと直請けには、結構ハッキリとした壁があるんじゃないかなと最近とても感じます。下請けには下請けの、直請けには直請けの苦労やお作法があり、それがクリアできている人たちが、上手く働けているっていう感じ。働き方自体も全然違いますしね。それがまたそれぞれで大変。

そうどっちも大変。でもやりがいもそれぞれある。お金もちゃんともらえるし、どっちも誇れる仕事ですよ。本当にね。

そして、それぞれで働いている人同士が、同じ話題を共有できるかというとそうじゃないことも多いんちゃうかなとも思います。世界が全然違う。だからこそ誇りを持ってほしいし。

だって下請け仕事を続けるのもスゴイですよ。ちゃんと担当者に信頼されないと続きませんもん。そのためにどんな振る舞いをしないといけないのか、そういう点ってとっても重要ですよね。

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しかしなぜか不穏な空気をTwitterから感じる

なのに、この人どうやら下請けばかりしてそうなのに直請けの心得みたいなの言ってるなーって人や、直請けこそフリーランスの理想形やで!みたいなこと豪語している人などをTwitterで見かけるとモヤモヤします

単価が高いのは直請けやで!って言う人も現状を本当に知ってます?って聞きたいですね。

あと、大手の仕事ばかりやってると言ってるけど、あたかも自分一人の仕事のように見せている人もいますよね。その仕事は代理店からもらったと分かる人には分かるのに…。

あれ? 下請けってダメなことですかね? そんなことないでしょ。

アンケートの数字からもわかるように割合も多いんですよ。皆さん誇りを持って仕事されてると僕は勝手に思っています。全然下請け仕事いいじゃないですか。

もっともっと、下請け仕事を上手くこなすためのTipsとか出てきたらいいのになぁって実に思います。

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僕の働き方は直請けがメイン+下請けも喜んで

まだまだ続きますよ。ここからは僕のお話。

僕は、直請けでの仕事が多いです。ただしオンリーじゃなくて下請け仕事もしています

僕は奈良のとっても素敵な田舎に住んでるけど、請けている仕事は、大阪と東京がメインです。なので都市部の人間と言える。どうやって仕事を得ているかは今回の話題とはズレるので省略しますが、直でも全然やっていけます。

ほんで、下請けの声もたまに掛かるので、スケジュールや仕事内容など大丈夫そうなら全然喜んで請けています。ディレクターがいることのありがたさたるや。

最近だとチームで仕事することも多くなり、僕がディレクターやプロジェクトリーダーとして取り仕切ることになるので、下請け仕事のプレイヤーに徹する働き方もいいんですよね。心の持ちようが違っておもしろいです。

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僕が直請けが多い理由。ある意味負担がないから

そんな僕は直請けが多い理由は、楽だから。だったりします。これも勘違いされてしまう表現しましたが、気持ちの面でストレスが溜まりにくいんですよね。

前述しましたが、直でやると責任は全部自分にあります。

それを「うわー怖いなイヤだなぁ」と捉えるのか、「それは全部自分の判断で決められるんだ!」と捉えるか人によりますね。僕はその後者で、自分で物事を決めれることにとてもやりがいを感じています。

この、全部を自分の責任で自分が決めるということが、好きみたいです。故にストレスが溜まらない。ある意味負担がないんですよね。おもしろい仕事を自分で発掘してくる楽しさもありますしね!

でも下請け仕事も好きです。なんというか、相手の作法ややり方に合わせるってのもおもしろいじゃないですか。それがしっくりくると真似したりも。いつもの自分とは違う働き方っていうんですかね、いつもの前田さんから変身しているような。そんな子どもみたいな感情を持っています(笑)

あと下請けだと「おお!」っていう案件と出会いやすいのもありますよね。僕も過去にあのデザインやあのデザインに関わったことあります。(だが言えないのだ)

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下請け・直請けの各メリット・デメリット

ということでまとめのような独断と偏見で下請けと直請けの各メリット・デメリットを挙げておきましょう。

<下請けのメリット>
・都市部で働ける
・ディレクターなど仕切ってくれる人がいる
・案件を日々探す必要がない
・失敗したときのリカバーがある

<直請けのメリット>
・地方や地元で働ける
・全部自分で決められる
・お客様の反応が直で知れる
・責任ある仕事ができる

<下請けのデメリット>
・仕事が選べない場合がある
・スケジュールは相手都合になる
・担当者との相性で…

<直請けのデメリット>
・ミスったときヤバイ
・日々仕事を探しているような状態
・仕事の難度の振れ幅大きい

はい、ここに注目!
金銭面のアレコレは書いていません。そんなん下請けも直請けも関係ないですよ。どっちにしろビックリするくらい安い金額で仕事している人もいれば逆も然り。

どうでしょう。その人の性格によっても向き不向きありそうですね。フリーランスになるかどうかの選択肢の次は、下請けか直請けかの選択肢、ちゃんと考えた方がよさそうですね。

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これからの働き方への期待

直請けで仕事している人は、下請けもできうると前述しました。ここには大きな可能性が今の時代はありますよね。地方には代理店や制作会社が少ない現状ですが、リモートワークが標準的になってきたことが、地方に住む人たちには大きな可能性があると期待したいです。

地元で直請けの仕事、リモートで下請けの仕事。これ理想ちゃいますか。都市部とのリモートだと、先方が慣れている点も大きいです。

元々下請けしている人はどうなるか? うーん、今までどおりバッチリお仕事するだけだと思います。それで十分な要素が都市部の下請け仕事にはあると思います。本当にそう思います。でももし、直請けもしたいならすればよいだけ。都市部と地方にはなんら差はありません。

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おまけ:今回のテーマの理由

なぜ下請け or 直請けのアンケートを行ったかというと、先日に書いたnoteにも関係するからです。

デザイン案を何個出すかという点においても、下請けか直請けでも変わってくるんですよね。代理店や制作会社などが絡むと複数案出してとなることが多いので。そしたら下請けか直請けかどっちが多いのが気になったわけですね。そこがないと考えれない。ということで実はこのnoteと先日のデザイン案についてのnoteは密接な関係にあるんです。

ということで唐突に終わります。イジョウ!


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