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拙著『民衆 対 陸軍』の16章~終章は次のような内容です。

日中戦争でわが軍は首都南京を占領し、主要都市を制圧した。しかし、中国の人々は抵抗を続け、日中戦争は泥沼化した。戦争はわが国経済にとり大きな負担となり、国民生活は切り下げられる。それでも政府は戦い続ける姿勢を崩さず、1940年、「大東亜共栄圏の確立」が国是となる。
米国との対決色が強まるなか、政府は『臣民の道』を発行し、国民に忍耐を求め、精神主義を強調する。国民もまた生活の困難に耐え、戦い続ける決意を固める。その背景には、一種の「催眠状態」、共産主義への恐怖があった。

章節立ては以下。


16章 日中戦争の泥沼化
赤子たちが南京占領を祝った / 「民衆の台頭」が日中戦争を泥沼化した / 英米は植民地の自立を許容した / コスト意識が植民地の放棄を促した / 日中戦争による国民生活の切り下げ / 「基本国策要綱」は世界制覇を目指した

終章 「残された帝国」の滅亡
米国の経済力はわが国の十二倍だった / 『臣民の道』は国家への奉仕を国民に求めた / 国民の多くが戦争や統制を支持した / 人々は催眠状態に陥った / 共産主義への恐怖が軍国主義を呼んだ / 「民衆の台頭」が「残された帝国」を葬り去った


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