さらば冷蔵庫　さらば家電シリーズ④

掃除機、テレビ、洗濯機に次いでおさらばした家電製品は電気冷蔵庫だ。

2011年に大阪府池田市に転居し、この時点、かなり大きな電気冷蔵庫を所有していた。
買ってから10年近くの品だった。

前回に述べたように、転居を機会に洗濯機とのおさらばを実行に移し、成功した。
これに気をよくして、冷蔵庫も処分することにした。

ジモティーだったと思うが、インターネット上に広告を出した。
無料譲渡で、私のマンションまで取りに来ること、私は搬出を手伝わないこと、が条件だった。
搬出を手伝わないのは、エレベーターのないマンションの３階に住んでいたからだ。
私が搬出を手伝って、手を滑らせ、冷蔵庫が壊れると、大きな粗大ゴミになってしまう。
これを防止するためで、「私は手伝いません。男性二人で運び出せると思います」と広告に明記した。

３日ほどで希望者が現われ、私は快諾した。
２～３日後に軽トラックが来て、乗っているのは20代後半の男性一人であった。
男性は私の手伝いを期待していたのかも知れないが、条件どおり、私は手伝わなかった。
男性は、冷蔵庫を縦にしたまま、左右に振り回し、階段を一段ごと下ろしていった。
無事に搬出できた。

男性は謝礼として、アイスクリームを一箱もってきた。
夏だったので「アイスクリームがいい」と思ったのだろう。
しかし私は「このアイスクリーム冷やす冷蔵庫なくなってしまうんやけど・・・」
「あっ、すいません」と男性。

その日のうちに「冷蔵庫をもらいにいって、アイスクリームを手土産にするボケぶりを猛省しております」とのメールを受け取った。

イラストは　チコデザ　より借用。