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2021

●2021 

2021年は目まぐるしい愛の年だった 起こるとおもっていなかった不思議なことがたくさんおきた 北海道にいった 精神病院に入院した いろいろな花のお花見をした 夏は朝の海に入った こころがあらわれた ドライブにでかけた 九州のあちこちにいった ウイルスはまだみんなのそばから居なくならなかった ナイトマーケットをした ほんとうにたくさんの方にみてもらえた 秋は恋人と旅に出た 2週間のおもしろくてうつくしい日本海の旅 いくつもの朝と夜を海辺でむかえた 冬には満月の月食をみた 天の川のながれぼしをみた ねがいごとがかなうといいな たくさんのこころのなかの絵をかいた ちいさなもの おおきなもの ことしのおわりに個展をする すてきなものになりますように  

思いがけないことばかりでもすべて自分でえらんだことで そのことがおかしく わからないけれど愛おしいきもちになる

1週間も北海道にいって網走で流氷をみた 凍ったみずうみのまんなかに立った 雪がたくさん積もっていたのにわたしはなぜかずっと暑いといっていた 帰ってすぐに最低なことがおきて いまも忘れられない そのショックで自殺みすいをして2つの精神病院に入院した 1つ目は個室で持ってきてもらったぬいぐるみを窓ぎわにならべたりしてとてもたいくつな日々をすごした 2つ目に転院すると6畳くらいのくさい隔離室にとじこめられた どうぶつえんみたいな柵と鉄の扉 床にぺちゃんこの布団 シーツはもらえなかった そしてむき出しのトイレ おむつの段ボールが机がわりに置いてあってそのうえでごはんを食べた 24時間監視と盗聴をされていてトイレは自分で流せないようになっていた 下着は一枚まで着てよくてブラジャはつけられなかった もちろんなにも持ち込めない ほんとうに気が狂いそうだった どこかの部屋で気が狂った女のひとがずっとけものみたいにわめきちらしていた その声にすら癒されるくらい 孤独とのたたかいだった 時計はあったから気が狂わないようにずっと時計をみていた 夜になるとちいさな窓から細い月がみえた 40分間、動く月をまいにち眺めた 


閉鎖病棟にうつった となりの女の子が信じられないくらい歌がじょうずだった いつも何か歌ってもらった たくさんおはなしをした 超能力がつかえる子 わたしのこころのことや恋人のきもちを教えてもらった 日々のたあいもない話がこころをうるおした 雪が降った日 雲間から光がさした それをみんなで眺めた 奇跡だね と言い合った

お花見をした チュリップ 退院したあとはすてきな愛の日々がつづいた 世界のきらめきをこころの底からいつくしむことができた

秋は旅に出た この夕日が沈むうつくしい景色をみられて ふたりで ほんとうにうれしかった 一生忘れないかもしれない


ねがいごとはいくつもある ながれぼしはたまにしか流れない 自分でなんでも叶えるしかないとおもった 

●2022 

2022年はもっとふしぎなとしになるといい たくさんの人とつながってしらない景色をみてみたい うつくしいものたちをこころのなかで抱きしめたまま かなしい記憶を自分のそとのものにする しなやかに たいせつなものを愛をもって選びとれますように あなたのそばに いつまでもいられますよう


✴︎ 忘れてもうつくしい光 

2021/12/13

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