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学ぶ理由は「connecting the dots」

「これを勉強して将来の役に立つんですか?」
先生が1年間で必ず一回は言われるこのフレーズ。
みなさんならなんて答えますか?

本音は「この問題、私には難しい。やりたくない」だと思います。
熱中してやっている子からは言われませんからね。
やらなくていい理由探しです、この役に立たない理論。

イソップ物語に「酸っぱいブドウ」という話があります。
ある日、キツネが森を歩いていると、おいしそうなブドウを見つけました。キツネはブドウを食べたくて、何度もジャンプしましたが、届きませんでした。キツネは疲れて、諦めてしまいました。そして、「どうせこのブドウは酸っぱくてまずいんだろう。」と言いました。
この物語は、簡単に手に入れられないものを手に入れることができないと、それを価値のないものと見なしてしまうことを教えています。
この話と同じで簡単にわからない問題はどうせ解決しても価値がないのだろうと自分をなぐさめていることと同じということです。

しかし、本当はできるようになりたい、学んだ方がいいとわかっているように思えます。ぶどうもおいしそうと思ってとろうとしていたのですからね。では、なんと言ってあげたらよいか。
「connecting the dots」の話が私が話した中でも評判がよさそうなので紹介します。

「connecting the dots」はスティーブジョブズさんが2005年にスタンフォード大学の卒業式でスピーチしたときの話です。

「将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることはできない。できるのは、あとからつなぎ合わせることだけです。だから我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない」

connecting the dots

何が人生の役に立つかはわからない、今やっていることが役に立つだろうと思ってやりなさいということだと思います。
自分の人生を振り返っても一生懸命やったこと、努力したこと、苦しみながらどうにかしようと思ってやったことが今の自分につながっているなと感じます。

意味ないといってやらなかったことは後悔していることが多いですね。
意味ないといってやらなかったことは「本当はできた方がいいとわかりつつ、逃げたもの」のことが多いのでそう思うのかもしれません。

「テストでいい点を取るため」
「将来の選択肢を増やすため」
などなど答えてきたこともありますが、もっと視野を大きく「人生」で見て考えるといいのかもしれません。

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