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「生産性カウンセラーⓇ」のコラム(NO.5)視点変化



「逃げるは恥だが役に立つ」

この言葉を聞いたとき、何を思い浮かべるでしょうか?


「恋ダンス」で社会現象にもなったになったドラマのタイトルでもありますが、この言葉の「由来」はハンガリーのことわざです。


ドラマのシーンでは、「うしろ向きの選択だっていいじゃないか! 恥かしい逃げ方だったとしても、生き抜くことの方が大切で、その点においては異論も反論も認めない。」


こんな言葉で主人公を励まして、前向きに生きていく事を後押ししていますが、ハンガリーでは「自分の戦う場所を選べ!」という意味で解釈されているようです。


「逃げる」という言葉は日本では「恥、ひきょうなことと」して認知される方が多いと思いますがアメリカでは「退却戦略」としての一つの立派な手段と考えられています。
(英語では「RUN!」です。「走れ!」という意味ですが、転じて「逃げろ!」という意味で使われています)

もちろん日本においても、「三十六計逃げるに如かず」(迷ったときには機をみて身を引き、後日再挙を期すのが最上の策である)という考えもあります。


どんな局面でも立ち向かう姿を勇敢な人、強い人としてイメージする方が多いですが、現代社会においては、「戦う」か「逃げる」か瞬時に判断する行動力が求められています。

ストレス社会の現代では「逃げる事ができない」という認知から、戦うか逃げるかすくむか反応(フリーズ)する人が多くなっており、メンタルヘルス不調になる方が多くおられます。
(動物界では戦うことも逃げる事もしないことは「死」を意味します)


また、「恥」をかかないようにという認知は、プラスに考えると恥をかきたくないから上手になろうという事になりますが、それがもし行き過ぎていて、自分の人生を生きづらいものにしているのであれば、その恥は捨てた方がいいかもしれません。

恥という感情は、「人との比較」の中で生まれる感情です。

無人島で一人で暮らせば恥という感情は起こりません。

あなたが「恥」だと思っていることが、本当にあなたの「価値観」によるものなのか、それとも「社会から押し付けられたものなのか」、ぜひ一度振り返って考えてみてください。


「恥」や「失敗」などの現実の解釈を変えることによって、「自分の戦う場所」が見えてくるかもしれません。


そして、すべてにおいて「完璧な人間」などいません。


研修等でよくお話していますが、「長所」を伸ばせば短所ができ、短所を強く自覚している人は、自分が気づいていない長所が必ずあります。
(長所・短所は「バランス」であり、いい悪いはなく、自分自身がどのようなバランスを作りたいのかが唯一の「正解」です)


自分の「短所」を、相手の「長所」と比較して「自己肯定感」を下げるような生き方だけはしないでください。

自分の「強み」にフォーカスして、「自己肯定感」を高める「行動」に没頭すれば自分らしい生き方を身につけることができ、価値観がますます多様化していく第4次産業革命の「環境変化に適応できる人」になる事ができると思います。


「今日」という日は、自分が生まれて生きてきた中で「知識と経験が最も多い人生の中での最高の1日!」と現実を「マインドセット」してみてください。

今日を「最高の1日」にするために「楽しく没頭できた人」は、「明日」というもっと素晴らしい「未来」が待っています!



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