コンビニと名乗ってるのに、完全にやきとり屋。函館のハセガワストアに行ってきた
GW函館旅行、2日目である。
今日も食べたグルメを中心に上げていこうと思ったが、特に印象的だったハセガワストアを取り上げたい。
函館は保守的な街、らしい。
著名人や地元出身者も、「函館の人は保守的だ」と口を揃える。
何が保守的なのか?までは正確に言ってくれない。けれど、新しいものを拒む力が、この街は強いそうだ。
その一つの理由が、「函館にはマクドナルドが5店舗しかないこと」である。
函館市街地には一軒しかなく、あるのは函館郊外ばかり。
一度はマクドナルドが函館市から全部撤退したことがあるくらいだ。
地元にあるお店を使い、外から入ってくるチェーン店を拒むところが「函館の人は保守的」と言われる所以らしい。
そんなことを言われると、「北海道の人はセイコーマートという北海道にしかないコンビニを愛用してるじゃないか」と言われるかもしれない。
(正確にいうと、セイコーマートも茨城県と埼玉県に18店舗ある)
その点では、北海道の人も保守的なのかもしれない。でも、函館のすごいところは、函館にしかないハセガワストアというコンビニがあることである。
このお店は一見ふつうだ。地方にあるむかしのながらのコンビニに見える。
失礼ながらセブンイレブンやローソンの勢いに負けて、さびれているコンビニ感すらある。
しかし、中に入ると驚く。
なんとモクモクの煙を充満させ、やきとりを焼いてるのだ。
名物はやりとり弁当。
やきとり屋なのか、コンビニなのかよくわからない。
「これでよくコンビニと名乗ったな!」
と言いたくなる。
しかし、今日はラッキーピエロのハンバーガーが並びすぎて買えなかったので、代わりにハセガワストアのやきとり弁当を食べてみた。
お店の中で注文書を書き、「たれ、塩、塩タレ、旨辛」の4つの味を選ぶ。
量も大、中、小を選び、それで注文するやり方だった。
ぼくが選んだのは、タレの中(肉串が3本、野菜串が1本)である。
値段は600円。
ちなみに「やきとり弁当」という名前がついてるけど、中身は豚串である。
弁当のパッケージに豚が書いてあるのは、「豚串ですよ」という意味らしい。
やき「とり」と名前がついてるけど、「豚」なのが面白い。
さて、肝心の味のほうだが、ビックリするほど美味しかった。
焼きたてで噛みごたえのある豚。口の中でジュワッと吹き出すナス。
下にあるのり弁も、作り立てを食べるから、海苔がまだベシャベシャではない。
付け合わせの紅しょうがも酸っぱくていいアクセントになっていた。何より茶色の弁当に紅しょうがの赤とシシトウの緑が映える。
これは人気が出るのもうなずける。
北海道は独自の文化があるけれど、函館はさらに深化していて、観光で掘り下げたい街だと思った。
ちなみにハセガワストアはセイコーマートと業務提携してるらしい。
コンビニコーナーはセイコーマートの商品ばかり。なので、函館ではセイコーマートよりもハセガワストア(ハセスト)に行くほうがお得感があった。
北海道は帯広の豚丼が人気だ。しかし、函館の隠れた豚丼、ハセガワストアのやりとり弁当もオススメである。
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