準備の時間と思えるなら、少しは気が楽になる。

ほんの少しずつ、ほんとうにポツリポツリと昨今の影響が身の回りでも生じている。幸い、わたしの身の回りではまだ「にわか雨程度だし、さっと走れば濡れずにすむよ」程度で済むことなのでありがたい。

けれど、対処のしようがない問題でもあるため、長引くかもしれないという不安も、少しずつ心の中に広がっている。ポツリポツリと降り出した雨は、確実に地面を濡らし始めている。大きな水溜りや、ぬかるみができ始めてもいる。

なんとなく不安を感じているのだけれど、ある言葉に少し勇気付けられもした。

レオス・キャピタルワークスの社長、藤野英人さんがフェイスブックで書いてらしたこと。

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今年度から早稲田大学の政経学部で授業をする予定だったけど、結果的に準備の時間が増えることになって嬉しい。

早稲田大学の新年度の授業開始が例年より遅くなるというニュースに向けてコメントされたこと。

イベントが中止や延期になるのはやっぱりくやしい。色々な準備が徒労に終わってしまうことも悲しいし、何よりイベントの日に都合をつけて参加しようと考えていた人たちを悲しませることもくやしい。

もちろんネット配信で開催しよう! というのもすごく良い試みではある。この機会に増えていくだろうなと思う。

それでもその場に足を運んで、その場所で実際に肌で感じられる物事はネットを介しているのでは違う。ストリートビューで海外旅行をした気になるのと、実際に足を運んでみるのでは感じ取るものが違うみたいに。

もっとも今は足を運びたかったのに、運べずにいる状態になっている。いつかは行きたいと思っている場所や、春休みに都合をつけていこうとしていたのに、思わぬ事態で行けなくなってしまった。

ものすごく悔しいし、次いつ行けるチャンスが来るかわからないと嘆く場合もあるだろう。わたしだったら、めちゃくちゃ腹を立てて、悔しくて夜も眠れなくなるに違いない。

しかし、藤野さんの視点はちがっている。藤野さんは投資家だし、それを生業とされているのだから、現状を軽んじているわけじゃあない。むしろ淡々と世界の情勢を見つめていて、気が抜けないはずだ。それでも「準備の時間が増えて、嬉しい」といえる目線を持っている。

これから先の楽しみのために、今できることで力をつけておく。準備をする。海外旅行に行くならば、少しでもその土地の言語を覚えてみたり。この先ちょっとでも楽しみが増えるように、今何ができるかなと模索してみる。

わたし自身、システマという武術をカルチャースクールで学んでいるのだけれど、カルチャースクールの方針でが3月中はお休みになってしまった。お休みの連絡を受けた時はけっこうしょんぼりしてしまった。

でもその期間中に自主トレだってできるし、動画配信されているワークをこなしてみることもできる。この期間に何ができるか、これまでに習ったことを復習しながら自主トレを続けていくつもりだ。

次の一手を、よりよく打つために。今準備できること、できそうなことに目を向ける。じっと我慢をする場合もあるだろうし、別の部分に目を向けてみがくことだってできるだろう。必要以上に不安がらずに、コツコツ暮らしていくより、他にない。

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