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思い出の冒険か、はたまた無人島生活か。

「うわー! おもしろそう」

テレビCMを見るたびに、夫がはしゃいだ声を出す。うん、おもしろそうだねえとわたしが相槌をうつと、夫は目を輝かせながら決まってこう言う。

「これはもう、買ったほうがいいんじゃない? Nintendo Switch!」

3月20日に任天堂から「あつまれ どうぶつの森」が発売される。夫はこのゲームのテレビCMを見るたびに、決まって「おもしろそう」と騒ぐのだ。

もっとも、夫自身がどうぶつの森で遊んだことはないように思う。わたしは2016年の秋に発売されたNintendo 3DSのソフト「とびだせ どうぶつの森」を購入して楽しんだ。それに今でもスマホゲーム「どうぶつの森ポケットキャンプ」をちくちく楽しんでやっている。今はたぬきち主催の釣り大会が開催中だ。

夫はわたしが楽しむためにゲームを買えば? と言ってくれているのかと思っていたが、どうやら違うらしい。やっぱり自分もどうぶつの森がやりたんだと主張していた。

どうぶつの森は、とにかくキャラクターがかわいいし、プレイしているそばで見ていても楽しい。前回の「とびだせ どうぶつの森」は当時小学生だった姪っ子と通信で遊べたことも良かったのだろう。

「でもさ、あなたファイナルファンタジー7のリメイクが出るから、それをやりたいってずっと言ってたでしょう? それはもういいの?」

そう、夫はファイナルファンタジーシリーズのファンで、もうずっとリメイクを心待ちにしていた。我が家にはPS4がないので、それを買いたい。あわよくば「クレーンゲームの景品でPS4があるから、それを取りたい」と話していた。

ちなみに、いまだにPS4は我が家にない。近所のゲームコーナにも、まだ景品のPS4が残されている。新たな景品として「鬼滅の刃全巻セット」が追加されていた。おそらく普通に購入したほうが早いし、クレーンゲームにお金をつぎ込むより安上がりだろう。

それはさておき、夫はPS4への情熱が冷めていた。というのもPS5の発売日こそ発表にはなっていないものの、そろそろ発売されるだろうという期待からである。

新しい機種が発売されるなら、PS4は安くなるだろうし、もしかしたらFFⅦもPS5で遊べるしようが出てくるかもしれない。それならそれで新しいほうが良いような気がしているのだろう。

もっとも、夫自身「PS4でも5でも、FF以外で遊びたいソフトがない」と言い始めているので、それも迷いが生じる理由なのだろう。

わたしとしては、Nintendo Switchを購入しても、多分そんなに遊べる時間もない。ゲームよりもトレーニングに時間を割きたいし、本を読んだり、小説のプロットを考えたりしたい。

夫にしたって、釣りに出かけてしまうのだから、自宅でゲームをする時間はそれほどないはずだ。Nintendo Switchは持ち運びができるとはいえ、持って遊びに行くのは結局のところ姪っ子の家くらいなものだろう。学校がお休みになって、暇を持て余しているから、一緒に遊んであげたい気持ちもわかるけれど。

ソフトが発売されたら数ヶ月はテレビCMも放送されるだろう。きっとそのたびに「あー、おもしろそう!」と言いつづけるに違いない。もし本当に購入したら、わたしも無人島生活が始まるかもしれない。まあ、それはそれで楽しそうだから良しとしよう。



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