ぽつぽつと、この挨拶が。

「よいお年を。来年もよろしくお願いします」

12月も半ばになってくると、この挨拶を使う機会がちらほらやってきた。

週末には月に一度の割合でお世話になっている漢方屋さんに伺った。また、3〜4ヶ月に一度くらいお世話になっているアロママッサージにも行って、今年の疲れをほぐしてもらった。(まだ疲れはたまりそうだけれど……)

それぞれのお店で「お正月はどう過ごしますか?」とか、「来年はこんな年にしたいですね」などと年末っぽい会話のやり取りがあった。

仕事納めはまだまだ先だし、まだクリスマスさえもやってきていない。それでも、もう年内にお会いする予定のない人とは「よいお年を」と挨拶を交わすことにしている。もちろん、道でばったり会ったら「あー、よいお年をって挨拶したのに、またお会いしましたね」って笑顔でまた挨拶すればいいだけだ。

「よいお年を」という挨拶が、とても好きだ。年に数回しか交わさない特別な挨拶だからこそ、この挨拶を交わせる人がいることが嬉しいのだ。

一緒に暮らしている家族には、「よいお年を」とは言わない。ご近所に住んでいる人ならば、12月30日か31日に会えばこの挨拶を交わすだろう。けれど、あんまりご近所だと29日にお会いするとまだ会うかもしれないなと思って「よいお年を」とは言えないかもしれない。「もう今年も終わりでバタバタしますねぇ」くらいの話はするかもしれないけれど。

「よいお年を」と挨拶できる相手とタイミングは、意外と少ないことに気づく。だからこそ、この挨拶を交わせる相手がいることが嬉しいのだろう。




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