秘事は、まつげ
「秘事(ひじ)は睫(まつげ)」ということわざがあるらしい。
らしい、というのは今読んでいる本で紹介されていて初めて知ったばかりだからだ。
秘事といっても案外身近にあるもので、まつげのように普段は見えないという意味。
今読んでいる本というのは、こちら。
大江戸奇術考 手妻・からくり・見立ての世界
泡坂妻夫 著 平凡社新書
手妻、というのは手品のことである。江戸時代にどのような手品が流行したかというのが記されていてとても興味深い。
この本は、江戸時代よりも以前、邪馬台国の卑弥呼が鬼道(妖術や呪術)を使用したと魏志倭人伝に記されている、という話からはじまる。
手品やマジックなどと今では簡単に表している。けれど、自然現象の発生が「なぜ起きているか」がわからない時代には、物理学の原理や、自然科学の現象自体が「呪術」と考えられていた。
もう少し時代が進んで、陰陽師なども不思議な力を使う者として政治的にも重用されている。
今では手品は「エンターテイメント」として受け入れられているけれど、時代ごとに禁止されているものもある。人を騙すなんて無礼千万、という時代もあっただろうと思う。
手品やマジックに魅了され続けている理由は何なのだろう? タネがあるとわかっているのに、目の前で披露される手品に首をかしげる。騙されたい、という心理はなぜおきるのだろう?
ほぼ日で開催されている「前田知洋さんのクラシックマジック研究室」。
ありがたいことに参加している。(ダメ元で応募したら当選したのです)
マジックだけでなく、お話される内容が興味深くておもしろい。もっといろいろな勉強をしたいなあという気持ちになる。
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