名残のつばめ
九月も数日すぎたものの、まだ最寄り駅ではつばめが子育て中だ。たしかに最近の関東地方はかなり涼しくって、どちらかといえば梅雨時のような雨が続いてもいる。
つばめにとっても、もしかしたら過ごしやすい時期なのかもしれない。
八月には「今年はもうみんな旅立つよね」なんてnoteも書いた。こうして、まだ駅前をうろうろしているつばめを見みると「もう旅立たなくっても良いんじゃない? 日本に定住しちゃいなよ」と声をかけてしまう。
もっとも、これからやってくる冬の寒さには耐えられないだろうから、どこかで見切りをつけて飛びたってもらわなくっちゃいけないのだけれど。
今年の日本の夏は、つばめたちにとって気候も厚くなりすぎず、そこそこ過ごしやすかったんじゃないだろうか。人間たちは右往左往していたものの、つばめにとってはどこ吹く風。その風に乗って、気持ちよさそうに飛び回っている。身軽なすがたを横目でちらりと見ながら毎日を過ごしていた。
人間にとっては窮屈だった夏は早々と終わりを告げようとしている。そうしてつばめたちは飛び立っていく。
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