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情熱の炎は弱火でじっくり

やる気全開でがんばるぞ! とか、フルスロットルでやるぞ! とか。そういう言葉は、主に自分を奮い立たせるためなんだな、とようやく気がついた。

SNSなどで「ものすごくやる気に満ち溢れています」というような言葉を目にすると、なんだか「わたしはそうでもないなあ」と思案していた時期がある。

「自分はそこまで出来ていない」と比較して、勝手に落ち込んでいただけかもしれない。けれどもそういった発言をしている人は、周囲に向けて言っているというよりは自分自身に向けて「怠けるなよ、自分」という意味合いが強いのかなと感じるようになった。

わたし自身のやる気は、普段から中火、もしくは弱火のことが多い。なんというか、いつも強火で行けたらいいのだけれど、弱火でコトコトタイプなんだろう。

いつでも強火で全開の人だけが、何事もうまくいっているように見えるかもしれない。けれどそれはパフォーマンスとして強火を猛アピールしているからだろう。うまくいっているところはガンガン強火。失敗して鎮火ところは隠しているわけではないけれど、強火の熱にあてられて鎮火した部分にはあまり目を向けられない。より目立つ部分に、人は惹きつけられるから、鎮火したところはパッと見目立たない。

一方弱火タイプの場合は、じわじわじわじわと、種火程度の炎であってもずっと燃え続けている。なかなか消えない。木炭の炎はパッと見には消えていても、炭の中には赤い炎の種がずっと消えず、熱を保ち続けている。

弱火タイプでも、薪をくべられたら炎をめらめらと燃やすことができる。ただ、その薪という条件は、自分で見つけるか、なにか設定しなくちゃいけない。けれど、弱火だとしても火がついている以上、強火に負けることはない。

今は弱火の時期なんだと自覚して、薪をくべるその時期のために、小さな小枝をせっせと集めておこう。


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