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あなたはどこから? わたしは胃から

ちょっともう、無理だなと思うことが増えてきた。

むずかしい話じゃない。食べ物のはなしだ。
油っぽいもの、塩っぱいもの、味が濃いもの。そうした料理を少しずつ身体が受け付けなくなってきた。

39歳になったところだけれど、いわゆる「老化」なのだろうか? 

夫が買ってきたコロッケをお昼にひとつ食べただけで、夜眠る前まで胸焼けし、朝もすっきり起きられない始末。夫はコロッケ3つと、うどんまで食べているのに夕飯にはお腹を空かせている。

いったいこの差はなんなのだろう?
胃が強い/弱いというのはあるだろう。けれど、こんなふうに食べられるものが減ってくるのはなんだかさみしい気もする。

自分の老化を感じとるのは、人それぞれだ。70代でもトンカツをぺろりと召し上がる方もいらっしゃる。おでこの生え際が後退し始めたなとか、肩が上がらなくなってきたなとか、ちょっと前なら体重の2、3キロくらいすぐに落とせたのにぜんぜんダメだとか。

でも、できなくなったことにばかり目を向けていると、「老化イコール悪」となる。でも、老化は現象としては当たり前のことだし、じゃあ別のパターンでいこうと切り替えるしかない。

化粧品やらサプリメントの広告でも「年齢を重ねた肌に見せない」とか、「この中で50代は誰だと思いますか?」などと「若さこそが最高」を謳ったものがある。

見た目だけ取り繕う若さに、需要があるのだろう。けれど、加工された写真をみても気味悪く感じるだけだったりする。

おかしなところだけ一生懸命取り繕うのはやめて、40代なら40代、70代なら70代のよさをアピールしたほうが楽しいだろう。

わたしは揚げ物をひとつ、食べることすら躊躇するようになる。けれどどうしてもカキフライを食べたいなら、お昼にひとつだけ食べて夕飯を抜くとかやり方はいくらでもある。何から何までNGというわけじゃない。
考え方までが老化しないように、できる範囲で柔軟にいきたい。




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