くたびれたときには、スクワット。
どうやらくたびれているらしい。
それにようやく気が付いたのは月曜日の朝だった。
タイミングがやや遅いけれど、ただくたびれているだけだということに気が付けて良かった。
考えてみればここ数週間、平日は仕事でバタバタしていた。プライベートでも、普段やらない問い合わせとか、心に負担になるような出来事もいくつかあった。ネコの様子がいつもとちがって、元気がないのもとても心配だった。
先週の週末もなんだか焦燥感にかられて、やりたいことができなかったのに、この週末もどこかぼんやりとして、頭も身体も働かなかった。出かけたいイベントとかもあったのに、寒いやら、雨やらと理由を付けてぐずぐずしてしまった。
身体が疲れているだけかと思っていたけれど、いくら寝てもすっきりしなかった。そこで「心も身体も、くたびれてるんだ」というのに気が付いたのだ。気づかないうちに、使い過ぎてたんだと少し反省。
くたびれたときのライフハックは、みんなそれぞれ持ち合わせているだろうけれど、ここ最近わたしがするのは「スクワット」だ。
ひたすら眠って体力を回復させても、「ああ、寝すぎてしまった」と罪悪感があるし、結局夜うまく眠れなくって余計にぐったりしてしまう。
ぐったりの度合いにもよるけれど、心がぐったりしているときの方が、うまく回復できないことが多い。
そんなときに、けっこうな割合で吉本ばななさんの「N・P」という小説を思い出す。「N・P」の本編とは、あんまり関係ないような、主人公と母親の会話。
手元に本がないので、うろ覚えなのだけれど、主人公の母親は心のバランスをとるときに「けん玉を夢中でやっていた」と話すシーンがある。
身体をうごかして、無我夢中になれること。読書はダメだけどカラオケはOKかな、わたしの場合はけん玉だった……このような感じの会話をするシーンがある。
この「身体を動かす」のが本当にポイントだった。身体を少し動かして、夢中になる。たぶん、夜中の掃除とか、草むしりとか、やるまえは嫌だったのに、やってみたら気持ちも身体もスッキリしてる! みたいなことは少なからず経験している人もいるんじゃないだろうか。
スクワットといっても「筋トレ最高」という話でもない。システマのワークでスクワットがあるので、それを20回くらいやったり、「ととのえて、からだ。」というYouTubeの番組を見ながらスクワットをする。
心がくたびれているのに、身体を動かしてバランスをとるなんて、どうかしてるとおもわれるかもしれない。けれど、わたしには今のところこの方法があっている。
たぶんスクワットに限ったことじゃないし、本当は目に見えて「できた」「作れた」というものがあったほうが満たされるだろう。ひたすら玉ねぎをみじん切りするとか。そういうのでもいいはずだ。
自分にとってのライフハックが、ひとつかふたつあれば、心底くたびれたときに何をすればいいかが分かる。けん玉でもスクワットでも、編み物でも、掃除でもいい。
ふとんの中でゴロゴロしていたい。けれど、それだけだと何だか余計に疲れてしまうときに、おススメしたい。
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