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どうぞみなさま、良いお年を。

明日になれば、もう2019年かーともぐもぐ食パンを食べながら考える。

年末の大掃除、みたいなこともしないし、年始に食べるおせちの準備、みたいなこともしない。

歳を重ねるごとに、季節や節目の行事は大事なものとして捉えるようになるのかなあ? なんて考えていた時期もあるけれど、実際に歳をとるごとに「年末年始のお休みはラクしたい」という気持ちばかりが高まってきている。お正月の準備は、すでに投函ずみの数枚の年賀状と、甥っ子姪っ子にあげるお年玉ぶくろを買う、くらいのものだ。

年末の大掃除なんて寒くてやる気がおきない。なんなら「年内のゴミの収集は終了しました。年始は1月4日から」みたいな張り紙を地域のゴミ捨て場で見つけようものなら、掃除への気持ちは一気に冷める。なんなら「できる限りゴミをだしたくないから、外で食べようか?」なんて言ってしまう。

夫はシフト制の仕事についているので、大みそかも関係ない。朝六時から今日も仕事に出かけていった。「年越しは、そばじゃなくて、賞味期限が気になるからラーメンにしない?」と提案された。夫だってすこし前までは「年越しそばにのせる天ぷらは、なんでエビばっかりなんだ」とぶつくさ文句を言っていたのに。

そういえばちびまる子ちゃんでも、まるちゃんが「年越しはそばじゃなくて、ラーメンにしたい」と提案したら「あんたばっかり中華風に年越ししてどうすんのよ」とお母さんに呆れられていた。うちは誰にも呆れられることがないので、好きな食べ物で年を越そう。

今年はほんとうに、いろんなことが起きた。信じられないほどうれしいこともあったし、胸をいためることもあった。年をまたいで、不安なこともいくつかある。年末におさまり切らなかった仕事も、もちろんたくさんある。

毎日は地続きでひとつずつしか進んでいかない。ちくちくと、一針ずつ縫い進めていくように。

なんにも問題なんてなくて、晴れやかな気分で新年を迎えたい。ひとときだけでも、大みそかから新年を迎える特別な空気に身を潜められたらいいなと願う。

「良いお年を」という挨拶を聞くたびにそう思う。みんないろんな問題を抱えて暮らしている。けれど新年を迎えるときくらいは、不安に揺さぶられずに、まっさらな気持ちになれたらいいなと思う。

一年の終わりに、なんだか湿っぽくなってしまったけれども。

読んでくださっているみなさま、今年も一年、ありがとうございました。
来年も、よろしくお願いします。

みなさま、どうぞ、良いお年を。

#日記
#エッセイ



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