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ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣 2020 ~SOGA~【#まどか観劇記録2020 21/60】

初演も観たし、再演だからと油断、したわけではなかったのですがボロボロに泣きました。

去年の夏に上演された刀剣乱舞 双騎出陣の再演です。

前回の初演が私の刀剣乱舞デビューだったのですが、あまりの衝撃に観終わってからも長いこと忘れられず、DVDを買い、再演と言われたらすぐさまチケットを申し込んでいました。笑 ⇒初演時の感想noteはこちら
コロナで座席が縮小されているにもかかわらず運よくチケットを取ることができたので舞浜はアンフィシアターに行ってきました(舞浜遠かったよ…)


円形ステージのアンフィシアター

舞浜アンフィシアターは円形のステージを三方から囲む形のステージで、
前回の正面から見るだけでない客席に対応して構成の変更が求められそう、というのがステージを見た最初の印象でした。

記憶にある初演時の舞台美術と大きくは変わらないものの、せり出している分、以前よりも動くスペースが広いのかな、など。ステラホールが見上げる形だったのに対して、アンフィシアターが見下ろす形だったからそう感じたのかもしれません。


初演を観ていてもなお、心に刺さる物語

内容については、当日にツイートしたこれに尽きます。

初演を観ていたのに、その後DVDを何回も見たのに、自分でもびっくりするほど泣きました。付けていたフェイスシールドが曇るほど。。。初演時も、仇討ちというハッピーエンドが望めない物語に涙したのですが、ストーリーを知っていてなお、ここまで胸に迫るものがあるとは…!

やはり生の舞台のもつ力はすごいと思ったし、この双騎という作品のすごさを目の当たりにしたように思います。


初演のよさはそのままに厚みを増した演出

全体的に、初演時より物語としての厚みが増していたように感じました。
エピソードは同じでも、ちょっとしたセリフや仕草が加わることでより曽我兄弟がリアルに浮き立ってくる。広いと思われたステージでも、そのダンスや殺陣がより映えていてぐんぐん引き込まれました。

一番辛かったのは、最後、届かないんです。
初演を観ていたからこそ、このシーンがとても痛かった。本当につらい。つらすぎる。。。

そして、一番好きなシーンはやはり、初演と同じ巣立ちのシーンでした。
ここの兄弟の舞が美しすぎてつらい。美しいものは悲しい。強いものも悲しい。
ここの振付はおそらくDAZZLEさんなのですが、その独特な振付と和の雰囲気、緊迫した空気と兄弟のまなざしと声の強さが加わって本当に素晴らしいのです。素晴らしければ素晴らしいほど悲しいのですが。。。

明日が千秋楽ですが、ライブ配信のチケットはまだ買えるのでぜひ見ていただきたい。
このシーンだけでチケット代の元が取れます。(断言)


やはり第一部からの温度差がすごい第二部ライブステージ

ボロボロに泣いた後は20分程度の休憩をはさんで第2部のライプステージです。
初演の時は刀剣乱舞ミュージカルが初めてだったので、友人から教えてもらっていたにも関わらず1部と2部の温度差にあっけにとられたのですが、今回もまだついていけなかったです。笑

といいますか、作品としての1部が素晴らしすぎて、20分程度の休憩じゃこちらに戻ってこれないんですよ。。。

とはいえ、今回はライブもしっかり楽しませていただきました。
コロナ禍により依然声が出せない状況ですが、それぞれのカラーのペンライトやうちわといった従来からの応援グッズがとても効果的で、ステージを三方から取り囲む光がいままで以上に感慨深かったです。


異なるダンス背景を持つお二人のパフォーマンス

双騎は、髭切と膝丸の二振りの物語なので、ライブも二人とアンサンブルの方々のみの出演です。それぞれの見せ場がわかりやすく、三方それぞれに見やすい構成にしてくれているので、じっくり見ることができました。

髭切役の三浦さんはバレエを、膝丸役の高野さんはヒップホップをやられていたということで、お二人ともダンスの身体表現が素晴らしいのですが、同じ動きをされていてもどことなく今までやられてきたダンスの要素が混ざり合っているようで、それぞれのらしさが出ていて興味深かったです。

そして、曽我兄弟から刀に戻ったお二人の演技も、千年以上もの時を経た落ち着きなどが表現されていて、仇討ちに若い命を散らした姿とはまた違い、役者としての幅も見せていただきました。

初演に続いて、再演も本当に素敵でした。
いつかの再々演もぜひお願いしたいです!


ライブ配信あります

明日(10/11)で「双騎出陣 2020」は千秋楽を迎えます。
ライブビューイングの受付は終わってしまっているのですが、ライブ配信はまだ見ることができるので、ご興味ある方はぜひ、この素晴らしい作品を見届けていただければと思います。


おすすめの作品などを教えていただけるととてもうれしいです。