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おぼんろ『メル・リルルの花火』【#まどか観劇記録2020 12/60】

物語を見るのか
物語を聞くのか
はたまた
物語を紡ぐのか

この頃、すこし昔の感覚を思い出している。
眠りに落ちる時にまだ隣に母親がいた頃のこと。
物語を奏でる母親の声を聞きながら空を飛んだり海に潜ったり自由自在に世界を作っていた頃のこと。

なぜかって?
それはきっと、おぼんろの「メル・リルルの花火」が始まったから。
9日間、14ステージをかけて紡がれるひとつの物語。

あらすじや登場人物はこちら。

いちばんはじめは、劇場に物語を観に行くはずでした。
それが紆余曲折を経て、物語が私の部屋にやってきてくれることになりました。
正直なところ、最初にこの上演形態を聞いたときは14ステージの続き物って全部を見るのにどれだけの時間がかかるのだ、すこししんどいかなあ、なんて思っていたのですが、今では上演時間が待ち遠しくて仕方がありません。

おぼんろ主宰の末原さんは公演のことを「待ち合わせ」といいます。
なんて素敵な言葉を使うのか。出演者、製作者、観客、みんなが待ち合わせした場所に集まってみんなで物語を作っていく。

そんな物語も今日で4日目。先ほど第6話が始まった様子。
待ち合わせに遅刻しても大丈夫。物語はちゃんと待っていてくれます。
今までの話もちゃんと読めますから。むしろ私も待ち合わせには遅刻ばかりです(笑)。でもね、夜更けに追いかけるのもまたいいもんなのです。

これからさかのぼる人のためになんとなくのタイムスケジュールを。あくまでなんとなくなので違っていても怒らないでいてね。

待ち合わせ:15分
物語:30分
アナザーストーリー:5分
メイキング:10分
明日の待ち合わせの約束をする時間:5分

さかのぼりスタイルの個人的なおススメは
お気にいりの温かい飲み物を用意して、毛布を引っぱりだして、お行儀悪く床に座っちゃって、少し部屋の明かりを暗くして、毛布にくるまりながら。

なんて、これは私のお気に入りなので、参加者それぞれが好きな恰好で好きなタイミングで物語を招き入れてください。なんか近頃つかれたなあって人はだまされたと思って第1話を見てみてください。

今日も部屋で物語が待っていてくれる。
少なからず大変な日々に、そのことが与えてくれる心強さと安らぎと。
今夜も素敵な待ち合わせです。

待ち合わせ場所はこちら。


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