見出し画像

12年ぶりに大切な友人との再会。

先日、12年ぶりに大切な友人と再会。

彼女とは、20代の福岡時代に知り合い、
独身時代の数年間を色濃く過ごした。
時々電話はしてたものの、リアルで会えた喜びで、限られた時間の中、寸暇を惜しんで、とにかくいろいろな話をして、いろいろな事を思い出した。

2005年に最大震度6弱の福岡県西方沖地震があったその時、私はちょうど遅めの朝食の時間で、牛乳パックから牛乳をコップに注ぐタイミングだった。大きな揺れで立っていられなくなり、台所は牛乳まみれになってしまった。部屋中の物が倒れた。観葉植物がペラペラの薄い引き戸のガラスにぶつかりそうだったのを、ギリギリセーフでかわして落ち、ガラスの散乱だけは免れた。
その後、住んでいたアパートは倒壊の危機があるとして、立ち退くことになったのだけど、大阪に帰るまでの半年間家賃無料で住み続け、再度の地震が来たら絶対ヤバいだろうとの発想にも至らなかった若い私は、ただただ「ラッキー!」としか考えていないのだった。
地震当日の夜、お互い一人暮らしで心細かったわたしたちは、比較的被害の少なかった、彼女の家で過ごした。夜中、彼女のベッドの中で度々襲ってくる余震に「また来た!」と体をよせ合いながら、寝付けない夜を過ごしたのも本当に忘れられない思い出。

とにかく、二人でよく呑んだなー。
彼女の部屋の窓辺沿いに小さな細長いカウンターが置いてあり、そこで窓の外を眺めるように2人で並んで座り、よくワインを開けた。
四階だった部屋の窓から見える景色と言っても、密着した隣のビルの壁と屋根が右半分に、左半分にはちょうど通りを挟んだ向かいにある小さな公園と緑が見えた。
とにかくセンスがよくて、決して広くない1Kの部屋はパーティションで上手にコーナー分けされ、白をベースにした部屋には、布や観葉植物、洋書が飾られ、スッキリとしたインテリアに居心地がよかった…

あと、当時、私がお付き合いしていたちょっと個性的な彼氏に唯一会った友達だった。
あの時の淡〜い景色の色の中に、そう、確かに彼女もいたんやね。
彼女は紹介した帰り道、「いい人やん!」て言ってたような気がする。

最後に東京で会ってから12年。その間、お互い本当に辛く苦しい日々がそれぞれにあったけど、またこれからの人生、前向いてがんばろうって思えた。そして、彼女はまた新たな人生の夢を持ち、前進している事を知り、何故か誇らしい気持ちになる私であった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?