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愚かな私が、最強の私だった。

ずっと賢くなりたかった。

馬鹿にされたくなかったし、
見下されたくなかった。

私がそうしていたから。

自分を基準にジャッジして、
自分と同レベルなら、安心した。
気を許していられた。

逆に、自分以上の相手には、警戒し、
気を遣ったり、迎合することを選んだ。
嫌なやつですね。

もちろん、人に上下はないです。
私の主観的な偏った判断です。

そこまでわかっていながら、
なぜ、ジャッジしてしまうのか?

比較しないと、不安だから。
自分より賢い人が、かな。

自分の上っ面を見破られるから?
バカな自分だと、騙されるから?

保身と疑念。

人間関係が苦手なはずだよ。

保身と疑念しかないんだもの。
人といるだけで疲れるのは、それかな。

いやらしい考え方だけど、
相手の賢さや強さをジャッジするのは、
自分にメリットがあるから。

権力者に楯突いたら、痛い目を見る。
なので、ずる賢くても、
平穏に生き延びる可能性を選びたい。

それだけ脆弱なんだよね。本当の私は。

強がって、意地張って、
独りが好きとか言い張っているけれど、
本当は人が怖くて堪らないだけなのかも。

人を信用できないということは、
当然、自分を信頼できるはずもなく、
頼るもののない世界に翻弄され続けている。

波に呑まれて沈んでは浮かぶ
嵐の海の小枝みたいに…

さて、ポエムはこのくらいにして、
被害者ヅラを引っ剥がしてみようか。

心が脆弱なのは、ホント。
が、人が怖いのは、怪しい。

見下されたくないのは、自我の保身。
つまり、私がそうしているということ。

自分を基準に比較して、
上にはへつらい、下は見下す。
毎度のことながら、最低だぜ。私。
嫌いじゃないけどね。

そんな人として最低な自分が、
私が望むありのままの自分なのです。

で、本当に人が怖いなら、
上にへつらうのは当然としても、
自分より弱い人を見下す必要はないのです。
仲間だと安心して、WaiWaiしていればいい。

なぜ、それができないんだろう?

へつらうか、見下すか。

私は、人と接した瞬間に、
そんな悪質な選択を迫られているらしい。
無意識に。

我が友人となる者は、
その選択を回避できた稀な存在。

条件ではなく、
私が心惹かれる何かがある人々。

人柄は、もちろん素晴らしいよ。
私を友人に選んでくれるくらいだもの。
心の広さは、地球を超えている。
存在してくれて、ありがとう。

あ。たぶん、そういうことだ。

私は、誰に対しても、
友人と同じ対応を望んでいるんだ。

私を受け入れて欲しい。

だから、友人とは、
そのままの私を受け入れてくれた人のこと。

友人以外の人は、
何かがぶつかるというか、
馴染めない感じがする人。

私は、ずっと、相手の全てを否定せず、
合わないところは、受け流していた。

…つもりだったけれど、そうじゃなかった。
自分と合わないところは、弾き返していたんだ。
言葉とは裏腹に。

なら、不協和音は、私自身?

居心地が悪いのは、
相手のせいではなく、
私が自分でいられないから。

上部や偽りが発する不協和音が、
相手を巻き込んでいるだけだったのかも。

人が怖いとか言って、
被害者ぶっていたけれど、
そもそもの発信源は、私だったのかも。


たぶん、私は、人が怖いのではない。

人といると、本当の自分を出せないのは、
人を介すると、本当の自分が剥き出しになるから。

怖いのは、本当の自分を知ること。

私は、性根の腐った自分を知っているし、
そんな自分を認めたくない。
だから、変わりたかった。
変わろうとしてきた。今もそう。

人をジャッジするのは、
私が許せない最低の自分を
許容してくれる人かどうかを知る為。

気を遣うことを選んだ人は、
私の本性を見透かしそうな人だから、不安なだけ。

上下じゃない。
賢いとか、優れているとか、立場が上とか、
そんなこととは関係なかった。

本当の私に気づく人を遠ざけたかった。

そのために、
バカな自分という被害者ヅラを使い、
人間関係を苦手という設定にした。
恐れを使って。

自分の本性が相手にバレることを
恐れていると見せかけた。

けれど、私が恐れていたのは、
私自身にバレること。

誰かといると、
遠からず気付かされるから。

知られたくなかったのは、
相手ではなく、自分。

ほらね。
人を怖がってなんかいないのよ。
本当の自分を知ることを恐れているだけ。

恐れているのは、自我という私。
私が望む通りのキャラを演じている。
だから、
本当の自分なんかに、邪魔されたくない。

自我が恐れている自分って、そんな自分。
理想とは真逆の自分。

おバカで、お気楽で、
なんとかなると思っていて、
なんとかできるとも思っていて、
気の向くまま、楽な方へ流されてる。

そりゃ、不安だよね。
ありのままがそんな頼りない自分なら、
厳しい現実を生き抜いていけるわけがない。

だから、自我が、踏ん張って、
張り切って、頑張ってくれていた。

我が張るのは、必死だから。

おバカでお気楽な私の保護者になって、
ああしろ、こうしろと、アドバイスして、
従わなかったら、恐怖を駆使して、
なんとかやらせようとした。
してくれていた。

だって、現実は厳しいから。
そんな価値観があったから。

母のようにならないように、かな。

母が不幸だったとは思わなくなったけれど、
私は母と同じような生き方はしたくなかった。
それかな。

母が幸せだと思えなかったのは、
なんでなんだろうね。

そう尋ねておけば、いつか答えに出会える。

なので、今日は、これまでずーっと、
独りで頑張ってくれた自我を労おう。

自我ではなく、
インナーチャイルドなのかな??

とりあえず、おつかれ。
今まで、ありがとう。

独りで頑張らせて、ごめん。

出しゃばりとか、支配するなとか、
敵だとか、散々な扱いしてきたよね。
全部、私のためだったのに。

許してもらえるなら、とても嬉しいです。

私の幸せを望んでいるあなたのことだから、
きっと、許してくれることでしょう。

これまでも、これからも、
ひたすらに私を守ろうとしてくれる君へ。

ありがとう。大好きです💕

この命が尽きるまで、ずっと一緒にいようね。
たくさんの幸せを、一緒に体験しようね。
辛い時も、一緒に乗り越えようね。

まるで、結婚式の宣誓みたいだね。ふふふ。


母のようになりたくなかったのに、
結局、能天気で、その場凌ぎの人生を
生きてゆくことになってしまった。

よく考えてから行動しなさい。

母からよく言われた小言だけれど、
考えが浅い母に言われたくないと、
子供ながらに、よく反発していた。

似た者同士というか、同族嫌悪というか。

なんだかんだ言って、
母に憧れていたのかな。

母の中にある能天気さは、
私の中にもあるものだから。
ダメだしされても、嫌えないもの。

逆に、母が自分に対して
課していたことだったのかな。

考えなしで、失敗ばかりしてきたとか?
気にしないフリをしていただけで、
本当は傷ついていたのかな。

私にはそうなって欲しくなかった?

自分の人生が不幸だったというより、
経験した不幸を味合わせたくなかったのかな。
回避させてあげたかったのかもね。

ありがた迷惑な話だけれど、
だとしたら、愛なのよね。

私を苦しめる原因でもあったけれど、
それは、ほんの一部。

母が与えた殆どのものを、
何も感じることなく受け取ってきた。
だから、能天気が移ったのかな。

母の愛は、空気のように
当たり前に与えられてきた。
感謝する間もない程に。

注がれる愛を疑うこともなく、
どれほど価値があるものであるかも知らず、
日光浴でもするように浴びていた。

あの家には、愛が溢れていたんだな。本当に。
きっと、今でもそうなのだろう。

私は愛されまくって、
育てられてきたらしい。

ほらね。過去が書き変わる。
あんなに辛かったのに、変わるのは一瞬。
もはや魔法。逆かな?
魔法が解けて、本当の自分が現れた。

舞踏会は終わり。
12時の鐘は鳴り終わった。
馬車もドレスもメイクも消えてしまった。
楽しい魔法はお終い。
シンデレラは日常に戻りましたとさ。

本当の自分は、理想の自分とはかけ離れている。
むしろ、真逆の存在。変わるべき自分。

変えられるべきは変えた。
なので、あとは降参するのみです。

今、残っている変わるべき自分が、
ありのままの自分。

自分ですら変えることのできない、
最強の自分。私のコア。強み。

と言うことで、
能天気に、気楽に、愚かに生きてゆこうと思う。

って、私の強み、コレかよ!!

いや、本当に叫びたい。
こんなへなちょこな自分は、嫌だ。

という望めないキャラだけど、
私が欲しかった力はそこにしかない。

能天気に生きているから、失敗ばかりする。
けれど、
愚かだから、気に止むこともない。
そして、
愚かだからこそ、へこたれず、進んでゆく。

失敗したくないのは、
失敗する自分を許せないから。

だから、賢さを求めた。
でも、どれだけ賢くても、
失敗するよね。人間だもの。

なので、
失敗してもいい自分になろうと思ったら、
賢さって邪魔くさい。プライドかな。

本当の自分に戻れば、簡単なんだよね。
私の本質は、浅はかな思考と、チャレンジ精神。

恐れなく挑戦できるからこそ、
成長する人だったんだ。今更だけど。

私は、失敗を気にせず、
やりたいことをやって、
飽きたらやめて、
今、気が向く事をして、
失敗してもやりたければ続けて…

そして、人生が終わる頃には、
いつのまにか成長している。
浅はかだから、自覚はないけれど…

そんな生き方が合っているのかも。

ん?
これまでも、大凡、そんな感じ?
失敗ばかりだったしね。

だから、失敗しないよう
小賢しく回避しようとした挙句、
何も得るものがないまま、今に至るのか。

あ。母に感謝できるようにはなれた。

母から与えられたものは、
愛だけではなかったけれど、
許せないほど深い憎悪の根源も
母からしたら愛だった。

そう思うことにした。
そう思える考え方を手に入れた。

何もない人生だけれど、
少なくとも両親への恨みを、
感謝に変えることはできた。

何もなせなくても、
親に感謝できたら、上出来じゃない?

人によっては当たり前かもしれないけれど、
私の人生からしたら、革命ですよ。
勝利です。祝福です。

まさに好日。

fumori

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