探しているのは、自分ではなく希望なのかもしれない。

全ての感情は、価値観によって生み出される。
価値観は、経験によって作られる。
経験は、主観によって解釈される。
主観は、快不快で判断される。
快不快は、自分にとってのメリットがあるかどうか。

真実かどうかはわからないけれど、
今の私は、そう思っている。

なので、
ポジティブな感情は、過去メリットがあったこと。
信じても大丈夫な現実。

ネガティブな感情は、デメリットがあった過去。
信じたら不幸になる現実。

なのかな？

現実は、自分の心の反映なら、
ポジティブな感情は、信じても大丈夫な自分。
ネガティブな感情は、信じてはいけない自分。

感情って、ただのサインなのかな？

感情の意味とか解釈が、
主観と本能的な快不快によって
捌かれるだけのものなら、
感情って、過去の幻影？

生存する確率が、上がるか、下がるか。
快不快は、そんなシンプルで極端な判断。

衣食住が今のところなんとかなっているなら、
そのジャッジは重すぎる。

本能的な不快と、
過去の経験からくるネガティブなジャッジが
切り離せたらいいのに。
どうやったら、判別できるんだろう？

思いつかなかったので、今日のところは別ルート。

過去の感情に囚われているなら、
解放するのは、今の私。

手放すか、執着するかを
選んでいるのは、今の私だから。

手放さないと決めているから、
過去の不快感に左右され、
主観から来る価値観以外を認められないでいる。

過去の辛さや恨みや悲しみや寂しさや不幸を
今の私が手放せないことが、全ての原因。

今、辛く感じるのは、恨みがちなのは、
悲しみや寂しさに呑まれやすいのは、
些細なことに不幸を感じてしまうのは、
過去の私を認められないから。
赦せないから。愛せないから。
無かったことにしたいから。

無かったことにしているから、
手放せないのかもしれない。

現実は、ニュートラル。

それでも、
本能は快不快を生み出す。
一秒でも長く生きるために。

なので、生きている限り、
不快なことは起きる。たぶん。

ただ、そのネガティブな感情に、
過去の執着が乗っていなければ、
呑まれることはないと思うんだよね。

感情的な理由で
現実を放棄することなく、
嫌だな、と思いながらも、
やれたりしないかな？

感情が現実の足を引っ張ることを、
根性、我慢、賢さが足りないとせず、
過去に執着していることが原因。
今、私が選んでいることを認める。

過去の感情を再体験するのは、
過去に取り残された自分に気づいて欲しいから。

なら、現実に支障をきたす程、
ネガティブな感情に苛まれたら、
過去の感情だと気づけばいい。

状況は違っても、
過去に不快なことを経験したパターンが
適用されていることに気づく。

脳が面倒くさがって、
パターンで現実を捌いていることに気づく。

そっか。合理化は、パターンに嵌るのか。
だから、過去に囚われている。

執着しているのは、感情ではなく、思考。
楽をしたい脳機能。

挑戦できないのは、
新しいパターンを排除したいから。
面倒くさいから。

私の口癖は、脳の本音か。

心は不満でも、嫌なことは避けたいから、
従っているのかも。

つまり、
私の心は臆病で、思考は怠惰なのね。

だから、過去の感情を呼び出して、
全力で新しいことを避けようとする。

余程の情熱がないと、
予測がつかないことは選べなくなっている。

それは、現状、
幸福とまでは呼べないけれど、
さして不満はないから？
脳も心も。

だから、幸福じゃないのかな。
本当に安全なら、飛び出して行けるはず。
どこへ行っても、帰って来れる。

現状に執着しているのは、
これ以上、失わないように。

かつてあった幸せには及ばなくても、
維持したいと願っているから。

自分を信じられないのかな？
安心を覚えて、ひよってしまったのかな？

可能性を捨てても、安心していたい。
それが、本音なのかな？

それが本音なら、なんで不幸せなんだろう？

そう思う自分を贅沢だと戒めていたけれど、
どうなんだろうね？

今ある幸せにしがみ付いているから、
未来が見えないんじゃないの？

今ある幸せでは
物足りなくなっているだけ？

私は、どんな未来を生きたいんだろう。

探しているのは、
自分ではなく希望なのかもしれない。

fumori