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苦いおいしさ

バー周遊記 2023年4月 その1

4月編に入りました。最近、隣の方と何となくお話ししていることが多いので、書きにくい状況だったという言い訳です。

一杯目は舌のリセットやバーの雰囲気に慣らすため、という理由をつけて毎回頼んでしまう、ジンのロック。今日はレモンスライスを入れてもらった。ライムスライスでよくお願いしていたけれども、このジンにはレモンの方が合うのでは、と思いだすようになっている。

またしばらくしたらライムスライスでお願いすることになるのかも。

ジンをいただいた次はどうしよう。ふと思いついたのは、

ビター

という語感と味わいだった。
カクテルをいただいたときに、味わいの中に苦みがあったことが思いだされた。何という名前のカクテルだったかは覚えておらず、そのままビターな味のカクテルがいただきたいとお願いをした。

「飲んだことはありますか」と聞かれて出てきたのが、フェルネットブランカだった。ボトルは見たことはあるような気がしたけれど、はっきりとこれだと認識したことは無いように思えた。たぶん飲んだこともないだろう。

フェルネットブランカ

ストレートではなく、ソーダ等を加えてカクテルにしていただいた。薬草の中にミントを感じた。ビターではあるけれどもさわやか。

これも箸休めと言ってもいいのだろうか。これまで飲んでいた味が完全にリセットされ、さわやかさとビターに塗り替えられる。心なしか気分も落ち着いたように思われた。

ビターな味わいを求めたところで、もっともっと多くの知恵と知識がいただけたようだ。これから味の組み立ての中に使われる機会がでてくると思った。

この後、スコッチウイスキーへと旅立っていった。

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