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雷神

遠く、遠くで雷鳴
「もうすぐ行く。」
と、かすかなメッセージが 読み取れる

表を閉めて、窓も閉めて
心の扉だけを 開いて待つ

やがて
雷が、大粒の雨を伴って
私のところにやってきた

ああ、雷神
私の願いを
あの時の私の願いを 覚えていてくれたんだね

「叶えてやろう。
ただし、行動するのはお前自身だ。」

雷神は、なかなかに厳しいことを言う
苦笑いが漏れる

知っていることは できることとは関係がない
知識をしこたま溜め込んで
動けなくなるぐらいなら
知識を捨てて、身軽になって
かるがると 飛び越えていこう

雷神は、希望を示してくれたのだ
私を生きるのは、あくまで
私自身

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