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恐竜と蕎麦つゆ

何年も前に見た夢を
今日は なぜだか思い出した。


切り立った崖を ライフル背負って
私は 降りる。
草も生えぬ 赤土の荒野で
私は ライフルを身構える。

遠くから ティラノザウルスが
私をめがけて 走ってくる。
地鳴りと土ぼこりを あげて。

一発で仕留めなければ、こちらの命はない。

ダメだ!
ムリだ!

私は 踵を返して 逃げる。
崖を よじ登る。
恐竜が この崖を登れるはずがない
という 安易な憶測を 無視して
恐竜も 崖を登り始めた。

しかし、さすがに 
あの重い体で そう簡単には登れそうになく
私は なんとか逃げ切った。

ホッと一息ついたのも 束の間
恐竜が 崖の上に顔を見せた

こんなところにまで来られたら オシマイじゃないか!

そこで 夢の場面は 一転する。


私は 巨大な鍋で 何種類かの薬草を煮出している。

何の薬を 作っているのだろう?
自分でも わからない。

私は 魔女なのだろうか?
しかし、大鍋でグツグツ煮えているのは
妖しいものでは なさそうだ。
なぜなら、それは蕎麦つゆの匂いがするのだから。

恐竜と蕎麦つゆ・・・
何の関連性もなさそうな 連続した二つの夢は
つながっている。


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