【セルフインタビューVol.21】 海外生活のお財布事情について、教えてください。
娘の高校留学をきっかけに、2023年2月からnoteをはじめました。50歳からの初海外移住(メルボルン)のあれこれを、毎週金曜日に更新しています。
2023年8月より不定期として、自分自身を俯瞰でみるために、“セルフインタビュー”として、スピンオフ記事をお届けしています。
🔷1LDKのアパート、ひと月の家賃はおいくら?
ーー今回は、海外生活でのお財布事情について聞かせてください。昨年からの円安である程度は想像つきますが、メルボルン物価は、日本と比べていかがですか?
夏目 正直にお話しますね。まず、本日の為替を調べてみましょう。えっと、1ドル(オーストラリア)あたり97.39円です。ちなみに、私が移住した2023年4月4日(火曜日)の為替は、89.79円だったので、すでに約10円も値上がりしています。ちなみに、2020年1月1日(水曜日)の為替は、76.57円でしたから、いかに円安が進んでいるかがわかりますね。
―― 夏目さんは、高校生の娘さんと二人暮らしですよね?
夏目 はい、1LDKのアパートに住んでいます。ロケーションのいいビーチエリアでして、1週間あたりの家賃が500ドルほどかかります。家が狭いわりに値段はやや高めですが、その分、セキュリティがしっかりしているんですよ。ほら、娘と二人暮らしですから、用心に越したことはありません。
―― 日本円にすると家賃だけで、ひと月約20万円ですか……。
夏目 娘は部屋が必要ですから、私はリビングが仕事場であり、寝室。IKEAで買ったソファベッドで寝ています。間取りとしては、二人でも暮らせますが、本来ならばひとり暮らし用でしょうね。それから、光熱費もなかなかのお値段なんですよ。電気、水道の他に、謎の“HOT WATER”というお湯代がかかるんです。
🔷毎月のランニングコストはどうにもならない
ーーお湯代⁈ 日本にはない光熱費ですね。
夏目 私が住んでいるアパートは、メルボルンでは大きめなので該当しませんが、例えば、小さなアパートや一軒家なら、家の外にお湯が入ったタンクがあります。1日で使う量が限られているので、計算して使わないとお湯がでなくなるとか。娘の友だちで一軒家の家族にホームステイしているコが、”シャワーは5分以内に済ませる”というハウスルールがあるって言ってました。うちは、時間制限はありませんが、バスタブもないので、日本のようにのんびりくつろぐ時間ではなく、“からだと髪を洗う場所”っていう感じでしょうか。
―― 光熱費はおいくらかかりますか?
夏目 時期によって値段に差はあることを前提としますね。例えば、昨年の8月の電気代は122ドル、お湯代は78ドルかかりました。その他にwi-fiが70ドル、携帯電話代がひとり25ドル(二人で50ドル)、娘のこづかい100ドルがかかります。ここまでで2500ドルかかっているということになりますね。こうやって数字にしてみると、やはり家賃が圧迫しているなあ。再来月に更新なんですが、どうやら家賃が上がるようでビクビクしています。
―― そうでした、メルボルンは1年ごとの契約でしたね。
夏目 こちらは借主よりも貸主のほうが強いですし、メルボルン全体の土地の値段が上がっているので、家賃も高くなっているみたいです。先日、ラジオで聞いたんですけどね、“昨年よりも平均20%上がっている”とか。私の聞き間違いだと信じていますけど、もし本当だったら……、あー、考えたくもない。
🔷外食はムダ遣いではなく、生きる糧になる
―― では、食費はいかがですか?
夏目 ほとんど自炊しています。メルボルンには、Coals、Woolworth、ALDIという、3つの大きなスーパーマーケットがあります。私がよく利用するのは、家から近いALDIで、比較的中規模な大きさなので買い物しやすいのがお気に入り。週に2、3回は行っています。一度に買い物する金額は30ドル前後でしょうか。野菜はほぼ日本と値段は変わりませんが、高いのが日用品で、例えばトイレットペーパーは12ロールで10ドル、食器用洗剤は3ドル、洗濯洗剤は7ドル、スポンジやゴミ袋は3ドル、ラップは4ドルぐらいです。CoalsとWoolworthは半額セールを定期的に行うので、マメにチェックして買い逃しのないようにしています。
―― 夏目さん、日本にいらした時は外食をよくされていましたよね?
夏目 外食、今でも大好きです! しかも、メルボルンっておいしいお店がたくさんあるんですよ。中華にイタリアン、スペイン、ベトナム、タイなど、世界中の料理を楽しむことができます。毎週とは言いませんけど、月に2、3回は娘を誘ってごはんに行きますね。場所にもよりますが、最低でも60ドル~100ドルぐらいかかります。なので、食費は外食を含めて、700ドル前後といったところでしょうか。
🔷今年1月、まさかのトラムが値上がりに…
―― あとかかるものとしては…、交通費ですね。
夏目 車は持っていないので、電車、トラム、バスを使っています。日本のSUICAのような交通系IC“MIKY”カードがありまして、月に娘と合わせて150~200ドル前後チャージしていると思います。ちなみに、トラムは1日乗り放題で10.06ドル、今年の1月から値上がりしたんですよね……。
―― 今回は夏目さんのお財布事情を赤裸々に語っていただいて、何だか申し訳ないです。
夏目 いえいえ、そんなことないですよ。ほら、私のようにメルボルンに移住したいと考えていらっしゃる方がいたら、こういうリアルなお金のことって役立つじゃないですか。それと、言い忘れていましたが、この他にも、2人分の年間健康保険、年間学費、修学旅行費やらあるので、そのお金はまた別に上乗せされます。あー、私、もっと頑張らないとですね、インタビューをしていただいて、仕事に対するモチベーションがあがりました。ありがとうございます。
―― ですが、円安ですからね……。
夏目 それは私の力ではどうにもできません。もう、神に祈るしかありませんね。
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