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ドタバタすぎて笑える、タイ人の友だちとの日帰り観光

娘の高校留学を機に、メルボルンに移住して428日となりました。昨日は、英会話クラスで友だちになったタイ人二人と一緒に、秋深まるBendigoへ1日観光。英語の瞬発力を伸ばす、絶好のチャンス到来です。


タイ人の友人ふたりと一緒に、日帰り観光の旅

昨年の夏ごろから近所のコミュニティセンターで週2回、英会話を習っています。多国籍が集まるメルボルンは、私のように英語を母国語としない外国人が多く住んでいます。その英会話教室は、そんな人たちのために開かれていまして、タイ、中国、ブラジル、韓国、フランス、チリ、ウルグアイ、ウクライナなど、いろんな国の人たちと一緒に学んでいます。

私は中級クラス、上級クラスの二コマとっていまして、1回あたりのレッスンが4時間となかなかの長丁場。途中にティータイムを挟みながら、何とか続けています。そこで、仲良くなったのが、タイ人のMickyとSkyの二人。Mickyはオーストラリア人のボーイフレンドと一緒に住んでいる30代男性、Skyはイギリス人のご主人と二人暮らしの同世代です。

ビクトリア州第4の都市、Bendigoとは?

この二人との小旅行、じつは初めてではありません。前回は4カ月前ぐらいでしょうか、メルボルンから電車で離れたGeelongという港町に出かけました。それがなかなか面白かったので、今回が2回目の企画です。

Bendigoをリクエストしたのは、私。ビクトリア州第4の都市で、町全体をあげてアートに力を入れています。見どころはいくつかありますが、いちばんの目的は「Bendigo Art Gallery」。メルボルンのトラムの広告で18世紀後半から19世紀初期のパリのアート作品を集めた企画展です(※7月24日まで開催されています。近郊の方はぜひ!)

こちらは常設の絵画。フランスに渡り絵を学んだオーストラリア人が多いです。

時間通りに来ない2人……、焦る私

集合時間は私のアパート前に朝6時30分。この時間のメルボルンはまだ暗く、しかもかなり冷え込みます。私は5時30分に起き定刻通りにエレベーターを降り、アパートの外に出ました。しかし、そこにMickyの姿はいません。10分待っても来ないのでショートメールをしましたが返信がないので、すぐさま電話。それでも、彼は電話にでません……。

さらに5分ほど経った頃、横断歩道から走ってくるMickyの姿を見つけました。“おはよう、Micky。どうしたの? 寝坊した?”。“ごめん、ごめん。寝坊じゃなくて、お祈りと瞑想をしていたから、遅れちゃったよ”。
そうでした、彼はこの二つの行事に毎日1時間かけていたのです。にしても、逆算すればいいのに……。Skyとは最寄りのトラムストップで集合なので、私たちは小走りでむかいました。

いつも歩いて10分弱かかる道を7分で到着しましたが、そこにSkyはいません。Bendigo 行きの電車は本数が少ないので、内心かなり焦りました。私は時間に厳しいというか、待ち合わせに遅れるのが苦手なタイプなので、すでに予定より30分ほど遅れて行動していることに動揺していました。MickyがSkyに電話をすると、ここから3つほど離れたトラムストップでトラムを待っているそう。もはや状況がわかりませんでしたが、とりあえずこちらに向かっているということなので、よしとしましょう。

そんなこんなで朝からドタバタでしたが、何とか始発のサザンクロス駅に出発8分ほど前に到着しました。予定では1時間前に着いてお茶でもしようという話だったのですが、まぁ、電車に乗れましたから。

写真好きなSky。ポージングに若干のクセあり

私たち3人の共通はもちろん英語です。MickyとSkyはメルボルンに5年ほど暮らしていて、お互い英語を母国語とするパートナーがいますから、私よりも英語力は上です。ただ、発音に若干のクセがあり、やや聞き取りにくいことがあり、その都度、私は聞き返しています。

電車に揺られること2時間、ようやくBendigoに到着しました。メルボルンよりかなり冷え込んでいまして、10℃。ダウンを着て正解です。私たち3人はいちばんに「Bendigo Art Gallery」を目指しました。駅から歩いて20分もかかりませんから、街並みを見ながらゆっくり歩くことにしました。

「Bendigo Art Gallery」

私が先頭で歩いていると、Skyがちょくちょく呼び止めて“MADOKA、ここで写真撮ろうよー”と声をかけます。日本でもよくあるシチュエーションですが、Skyはなぜかポージングにこだわるのです。“MADOKA、右足を上げてみて”、“MADOKA、そのまま歩いてみて”、“MADOKA、ダウンを脱いでそこに立って”……、といちいちリクエストが多い。Mickyはノリノリでこたえていますが、私は若干小恥ずかしい。でも、カメラマンのように振る舞うSkyを見ていると、断るわけにはいきません。

Mickyと私。カオスなポージングその1

タイ人と食べる、タイ料理はうまい

そんなこんなで20分で行けるとこを1時間ぐらいかけてようやく美術館に到着しました。館内では各自ゆっくり美術鑑賞をしましたが、Skyが私を見つけるたびに小声で“MADOKA、この絵の前でちょっと立ち止まって”、“MADOKA、その椅子に座って、遠くを見つめていて”とリクエスト。もちろん、私は彼女の希望通りのポージングをしました。

天井を見上げ、両手を広げる謎すぎるポージングその2

昼食は美術館に行く途中で見つけたタイ料理店へ。流暢なタイ語でオーダーをしてくれました。じつは私、それほどタイ料理が好きではないのですが、“ここはおいしいそう!”と二人が言うので、期待を込めて入店しました。いちばんベーシックな鶏肉のフライドライスをオーダーしましたが、確かにお米がパラパラとしていておいしかったです。

鶏肉のプライドライス

午後はBendigoの町をゆっくり観光しました。相変わらずSkyは写真を撮り続けていましたが、だんだんそれにも慣れて、私のポージングもだいぶ上達しましたね。Mickyはもともと写真を撮られるのが好きみたいで、サングラスをかけてみたり、空を仰いでみたり、ジャンプしてみたりとモデルさながらのふるまい。この二人、なかなか面白いですね。 

クラシカルなトラム

またたくさん笑って、たくさん写真を撮ろう

夕方、Bendigoを離れて、サザンクロス駅に19時ごろに到着しました。車内ではSkyが写真を“Whats App”で50枚以上送ってくれました。そのたびに、“MADOKA、よく撮れているよ”、“この写真は大きくプリントアウトして、額に入れようかな”と喜んでいます。確かにいつもとは違ったポージングではしゃいでいる私がいます。若干、いやいや、かなりの照れがありましたが、撮影してよかったです。ありがとう、Sky。

1年前の今ごろは、移住したばかりで友だちがひとりもいなかった私です。でも今では、小旅行ができる友だちができました。気づけば、今日は一日中、英語を話していました。決して流暢ではありませんし、聞き直されることもたびたびありましたが、コミュニケーションはしっかりとれているはず。

次回の小旅行は来月に開催予定です。期間限定のメルボルン移住ですから、思い出も経験もたくさん作りたい。写真もたくさん撮って、いつの日か今日の日をくすくす笑いたいと思います。 

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