メルボルン 移住2年目。51歳にして英語を学ぶために必要なこと
娘の高校留学を機に、メルボルンに移住してまもなく1年になります。コツコツ続けている英語学習ですが、ちょっと悩んでいます……。
50歳からの英会話はなかなか上達しない……。
もともと英語は好きでした。
とはいっても、滑らかな会話はほど遠く、1年経った今もコミュニケーションをとるのに精いっぱいです。昨年の4月の段階ではほぼ同じレベルだったはずの娘(11年生=高校2年生)にも追い越されました。
焦らない、焦ってはいませんよ、16歳と51歳ですから。私にとって英語はもはや「生涯学習」の域になっています。
このnoteにもたびたび自身の英語学習について紹介していますが、近所のコミュニティセンターで開かれている、母国語を英語としない外国人を対象とした英会話教室に週2回通っています。
月曜日が中級クラスで文法と会話、木曜日が上級クラスで会話中心、それぞれ4時間のレッスンです。先日、1ターム終わり(3カ月)が終わり、2週間の秋休みとなっています。
じつは、再来週からはじまる上級クラスを辞めて、中級クラスのみにしようと思っています。
この上級クラス、10人ほどの生徒が集まっているんですが、みなさん流暢な英語を話します。メルボルンに20年暮らす台湾人マダムがいたり、駐在できた英語ペラペラのフランス人マダムがいたり……。そんな中で、私は授業に何とかついていき、先生に意見を求められるたびにへんな緊張感とじっとり汗をかいています。いつのころから、4時間の授業に苦痛を感じるようになり、先月は2回お休みしました。
“今しかできないことをしたほうがいい”。Mickyに背中を押される
英会話教室で友だちになったタイ人のMickyに打ち明けました。彼は33歳でメルボルンの大学に通っています。オーストラリア人のボーイフレンドとふたり暮らし。私の近所に住んでいるので週に1回はお茶する間柄です。
「あのね、Micky。上級クラスはもう行きたくないの。クラスのみんなとレベルの差があるし、それがストレスになってるんだよね」
「そんなことないって。MADOKAはちゃんとついていってると思うよ」
「いやいや、そんなことないって。私はね、中級クラスがちょうどいいと思うんだ。それに、自宅で原稿を書く時間も欲しいし、メルボルンに詳しくなりたいから、街歩きをもっとしたいんだ」
「MADOKA、よく考えて。原稿を書きたいなら早起きすればいいよ。メルボルンの街歩きだって、授業が終わってからでもできる。せっかく外国で暮らしているんだから、“今しかできないこと”をしたほうがいい」
「Mickyの言いたいことはわかるんだけど、週2じゃなくていいと思うんだよ。少しずつだけど、英語も上達していると思わない?」
「辞めないほうがいいよ、MADOKA。日本に帰国したときに英語が話せなかったらどうする? 」
「どうするって……。そりゃ、やだなぁ」
「でしょ。僕のタイ人の友だちでね、3年間イタリアに暮らしていたコがいるんだ。でもね、イタリア語がぜんぜんできないまま戻ってきたんだよ。彼が言うには、“コミュニケーションをとらなかったし、ほとんどイタリア語を話さなかった”ってね。MADOKAもきっと、いつか日本に帰ったときに、“あのとき、もっと英語を勉強しておけばよかった”って後悔すると思う。僕もいるんだし、次のタームも一緒に勉強しようよ」
“NEW MADOKA”になるために英語は必要⁈
彼の言うこともわかりますが、私はそこそこ英語でコミュニケーションをとっていますし、ボランティア活動も週2でしているので、“ほとんど話さない”ことはないのです。
「そうだね、ちょっと考えてみようかな……」
「そうだよMADOKA。英語を話せるようになれば、きっと世界が広がると思うんだ。“NEW MADOKA”になれるはずだよ!」
「えっ、何?! その“NEW MADOKA”っていうのは?」
「例えばだよ、新しい仕事が増えるかも知れない。帰国したとき、きっと英語ができることでプラスになると思う。新しい世界が待っていて、人生がもっと楽しくなるはずだから」
「そうだね、英語ができてマイナスになることはない」
「だから、上級クラスで一緒にがんばろう!」
Mickyは中級、上級クラスの英会話クラス、大学の授業、さらに週2回ほどアルバイトをしているので、なかなか忙しい日々を送っています。そんな彼に言われたら、私なんて、まだまだ努力が足りませんね。
上級クラスの申し込みは、来週末が締め切りです。確かにMickyの言うことは一理、いやいやだいぶあります。英語でコミニュケーションがもっととれれば、きっとボランティア活動もさらに楽しくなるはずです。もっとお互いを知るためには、英語は必要です。
“NEW MADOKA“を目指して、次のタームも中級、上級を受けることにします。せっかくメルボルンに暮らしているのですから、ここでしかできない経験、出会いを大切にします。
移住2年目、これからも行動あるのみです!ありがとう、Micky。
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