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語学力ほぼゼロから、北欧留学のためにしたこと:1

2012年に北欧・フィンランドに1人旅をして、たった1度の旅行で「北欧に住みたい!!」と強く思ったものの、2019年に渡航するまで7年間もの年月が経ってしまった。そして、最終的に留学先に選んだのは、元々行きたいと考えていたフィンランドとは異なる、デンマーク。そこに至るまでの経緯を記しておきたい。

本当に英語ができなかった

海外旅行が好きな私だったが、留学にあたってネックになるのが「語学力」つまりは英語能力だった。7年間日本にくすぶっていたのも、とにかくこの問題が全てだった。
デンマークに住むのならば現地のことばであるデンマーク語が出来た方がもちろんより良いのだが、アルファベットから覚えなくてはならないデンマーク語を習得し、それを留学生活に活かすよりは、まだ可能性があった。
デンマークに限らず、北欧の人々は流暢に英語を話すことができる。

初心者が英語の勉強を始めるにあたり、ネット検索して読む記事に必ずと言って書いてあるのが、「日本人は義務教育で英語学習の実績が6年間ある。だから習得は意外に簡単!」というもの。しかし、私にはたいていの人には当てはまる「義務教育での6年間の学習実績」が備わっていなかった。

なぜかというと、私の中学校3年間は諸事情で不登校となり、フリースクールに通っていた。高校3年間では授業を自由に選択できる学校に通い、苦手な英語の授業を取らなかったので、本当に「英語の基礎」と呼べるものがなかったのだ。(おそらく私も高校受験の際には英語の勉強もし、テストも受けたはずだが、得点も何もかも記憶がまるでない。)そして高校卒業後には東京の美術系の専門学校に進学。そこではデザインの勉強しかしなかったため、英語に触れる機会はなかった。

海外旅行が好きなくせに、なぜここまで執拗に英語に触れる機会を避け続けたのか自分でも理解し難い。英語を学ぶことを拒絶していたに近いだろう。なので、英語が達者な友人たちには常にコンプレックスのようなものを抱いていた。

ちなみに、語学力ゼロの状態で海外に旅行しても、ガイドブックに書いてある「旅行会話例文」を音読したりするだけで一応なんとかなってしまう。大きなトラブルに対処できる能力はもちろんなかったので、あくまで治安がよく観光客慣れしている土地にしか行っていないのだが、思い返せばロストバゲージなども経験したことがなく、とてもラッキーだったと言える。​

英語コンプレックス解消に向けて

前述のように下地もなければ、コツコツ勉強する努力もしてこなかった私が、北欧留学に向けてまずしたこと。

英語圏への語学留学。

「勉強のやり方がわかっている人」からすればお金もかかるし、あまり効果のある手段ではなかったと思う。しかし「思い立ったらとりあえず行動」のフットワークだけは軽い私にとっては有効だと思った。英語を使わざるを得ない環境に身を置くこと、何より海外という今までの日常からかけ離れた環境にいることが、苦手で苦手で仕方ない英語を勉強するとしても、楽しく学べると思ったからだ。

手始めに、2018年〜2019年の年末年始休暇を利用して、セブ島に短期留学をした。ほんの10日程度の休み、年末年始ということもありしっかりと授業を受けられたのはほんの4日程度しかなかったのだが、30歳を超えるまで留学をしたことがなかった私にとっては「本当に海外で生活ができるのかどうか」を試すには絶好の機会だった。候補地は他にもあったが、セブ島を選んだのは比較的安価だったこと、マンツーマンで1日中授業を受けられること、日本からも4時間ほどで到着できるアクセスの良さなどが決め手だった。

4日間受けた授業で得たのは「ちょこっとだけ英語の先生と、英語を話した」という語学力の向上としては小さなものでしかなかったけれど、全くの留学初心者にとって、特に私にとっては大きなものだったと思う。

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