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あの人もまた味噌が好きという

生まれてこのかた一度も「味噌についていどう思う?」などといった質問はしたこともされたこともないんだけど、いつの頃からか、少し深く食や暮らしの話をしていくと「味噌は自分たちで毎年仕込んでるよ」という人によく出会うようになった。

また、大きな台風で少なからずたくさんの知人が影響を受けていたけど、多くの人が「とりあえず味噌があれば食はまあなんとかなる」みたいな話をする。

その度に、味噌はただ味噌汁をつくるための調味料なのではなく、あの塩気によってご飯が進むことや温かさで安心感をもらうことに支えられる、ある種の精神安静剤なのかもしれないと思うようになった。

味噌が好きな人はたくさんいるけど、多くの人にとってはあまりにも当たり前なかたちの好きであって、べつに好きなものを聞かれたときに「味噌!」と即答する好きではなく、ごく自然な形で味噌が好きなんだよね。

多分それは、味噌の主張の仕方がそうだから。大きく主張はしないけど必要ならここにいるよ、という感じがみんなの体に染み込んでいる。

10月30日の味噌汁は、彼がつくってくれた。

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具材は彼の定番である
・玉ねぎ
・じゃがいも
に、私が頼んで入れてもらった
・里芋

味噌は
・自家製3年目の米味噌
で、彼はタイコウさんの鰹節が大好きなのでこの日も丸ごと食べる鰹だし。これがいつも安定の、彼味噌汁の味である。

気づけば明日から11月。
我が家は例年1月か2月に味噌を仕込んでいて、ここ数年は親友家族とともに大豆の米味噌が6〜7kgを仕込み、それとは別に1〜2kgずつ数種類を仕込んで楽しんでいる。今年は白味噌とひよこ豆だったんだけど、来年は何にしようかな。少しずつ考えはじめる時期になってきた。

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