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東都大学野球リーグについて

野球といえば何が思いつくだろうか。
1番知名度があるのはプロ野球(NPB)や高校野球だが、日本ではそれだけでなく、大学野球、BCリーグや社会人野球なども盛んに行われている。

その中でも今回は私がこの2年間ほぼ全試合を観戦した東都大学野球野球リーグ1部について話をしようと思う。

まず東都大学野球連盟(以下東都)とは、通称戦国東都と呼ばれている首都圏の大学が集まっている野球リーグである。現在は22の大学が連盟に加盟しており、その中でも1部から4部に分かれ年に2回のリーグ戦で部の昇格、選手権大会や神宮大会への出場を目指す野球リーグである。

選手権大会、神宮大会に出る資格を得られるのは1部にいる6校のうち春、秋それぞれのシーズンで優勝した一校のみで、現在は亜細亜大学・國學院大学・中央大学・日本大学・駒澤大学・青山学院大学の6校が東都のトップレベルにいる大学である。

今年の春の選手権大会では東都代表で出場した亜細亜大学が優勝を果たし、見事日本一に輝いた。その亜細亜大学は今年10月に行われたプロ野球ドラフト会議で4選手が指名され、東都全体では一位指名3人を含む計13名(既卒含む)がドラフト指名をされている。

この数は大学野球だけで見ると人気の六大学(早稲田・慶應・東京・明治・立教・法政)の今年のドラフト指名者数9名(既卒含む)を上回っており、確かな実力があることが窺える。

そんな東都大学野球だが、東都の中だけでもかなり厳しい戦いが常に繰り広げられる、まさに戦国である。

常に1部にいられるわけではなく、春季、秋季それぞれでリーグの最下位になるとひとつ下のリーグとの入れ替え戦が行われる。これは1部に限らず、2部、3部でも同じことが言える。

東都では勝ち点制が導入されており、ひとつの大学に対して2勝すると勝点1が与えられる。その勝ち点の数で順位が決まる。一つの大学に対し最大3試合行われることになるが、それをリーグ戦期間中はほぼ毎週3連戦でやる場合がほとんどであり、体力的にもメンタル的にも勝ち残るのが難しいリーグであることは間違いない。

さてそんな東都だが、リーグ戦の開幕戦は今年から地方開催が行われている。今年で言うと春は大分、秋は福島で開催され、大きな盛り上がりを見せた。
秋に関しては開幕戦後の2クールを千葉にあるzozoマリンスタジアムで行い、野球人口の減っている状況を打破するため全国への野球の復興にも力を入れている。

来年度からの地方開催、また通常の明治神宮球場での試合に一度足を運んでみてもらいたい。

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