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美術館・博物館巡り

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美術館・博物館に行った時のことなどをまとめています。
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#エッセイ

グッゲンハイム美術館が日常生活の一部だった

展示されていた作品についての記憶はないものの、美術館の建物が日常生活の一部になっていまし…

森村一樹
2年前
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メトロポリタン美術館展に行って海外に行きたい欲が出てきた

国立新美術館で開催されているメトロポリタン美術館展に行き、その雰囲気からニューヨーク時代…

森村一樹
2年前
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現代アート 友禅の多様性と独自性に触れる

東京藝術大学の美術館で開催されている上原利丸教授の退任記念展に行ってきました。 上原利丸…

森村一樹
2年前
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特別展だけに行くのはもったいない東京国立博物館

上野にある東京国立博物館、トーハクでは様々な企画展・特別展が開催されます。5月にはチケッ…

森村一樹
3年前
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作中の人物からの視線にドキッとする

青木繁の「海の幸」は教科書や本では見たことがありましたが、実物をアーティゾン美術館で初め…

森村一樹
3年前
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作品を見て作品名を推測する 実践編

国立東京近代美術館で隈研吾展に行った際に、入れ替えられていた常設展で「作品から作品名を推…

森村一樹
3年前
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絵画鑑賞で和歌を思い浮かべる  歌人としての源実朝

絵画を鑑賞していると音楽や和歌を思い浮かぶ作品があります。和歌は日本画を観ている時です。 和歌にもいろいろありますが、風景画に合うのは源実朝の和歌です。実朝は鎌倉幕府の3代目の将軍で、甥の公暁に暗殺されてしまいます。 実朝の和歌は百人一首にも選ばれています。 「世の中は常にもがもな渚こぐあまの小舟の綱手かなしも」 鎌倉あたりの浜辺に立って海を眺めている実朝が、ゆえしらぬ生の哀感にうたれてうたった歌(百人一首 講談社文庫 大岡信) 実朝の和歌集では、金槐和歌集があり6

鳥獣戯画展 模本もいい そしてブリューゲルを想起する

鳥獣戯画については日本史に出てくるウサギと蛙の墨絵の絵巻物、ぐらいの知識しかありませんで…

森村一樹
3年前
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クールベ展にみる地方美術館の地力(じりき)

「クールベと海」という展覧会が開催されています。作品の素晴しさもさることながら、これらが…

森村一樹
3年前
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美術展のような個展 「彼ら彼女ら」を感じさせる作品と空間

堀江栞(しおり)さんというU30の若手作家さんの個展が√K Contemporaryというギャラリーで5…

森村一樹
3年前
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あやしい絵展 常設展も素晴らしい キュレーターに拍手拍手

日時指定したおかけで並ばずにすみました。 ミュシャなどの展示もあり、???と思うこともあ…

森村一樹
3年前
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再び吉田博展  久遠に流れ去る時間流

作品の一部入れ替えがあったと聞き、ふたたび、吉田博展に行きました。前回は水彩、油彩も多か…

森村一樹
3年前
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コンスタブル展を観て思い浮かんだ小説と音楽

コンスタブル展についてはいろいろな方が記事にされていますから、展覧会の内容は省き、ここで…

森村一樹
3年前
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とても良かった谷内六郎館 横須賀美術館

横須賀美術館には、週刊新潮の表紙絵1300余点を展示する谷内六郎館があります。 横須賀にアトリエを構えた谷内六郎の遺族が遺贈した作品群であり、その時々によって作品の入れ替えがありますが、横須賀美術館本館とは別に谷内六郎の作品の展示のために設計された建物があります。 企画展と常設展を見終わり、帰り際に、まあ寄ってみるか、ぐらいの気持ちで別棟に向かいました。入ってみると、見学者は私1人。「花図鑑」という展示名です。 本館のチケットで入館できるので、入口でチケットを見せ、中に