見出し画像

最大の復讐は、私が幸せになることだ

私の人生には許せない人間が2人いる。2人に何をされたかは記述しないがどれくらい許せないかというと、事が起こってから3年経っても5年経っても毎日復讐方法を考えるくらいだ。
毎日、Googleを開いては「復讐する方法」とか「陥れる方法」を検索してはウィンドウを閉じ、開いては閉じの繰り返し。
自分でも嫌になるくらい、やつらは夢に出る。おいしいものを食べている時も脳裏にちらつく。




そんな私は7年経った今、許せている。2人ではなく、自分を。

気づきは突然訪れた。用もなくインスタグラムを見ていて、あるリールが流れてきた。

"the best revenge is to be happy."

AIボイスオーバーとまるわかりの発音だが、妙にしっくり来た。
インスタグラムのリールは、申し訳ないが記憶に残るものは少ないと思っている。しかし、これは私の中に1日中響いていた。

そして考えてみた。
幸せになることが復讐になるのか?それで復讐できるのか?
具体的にどうするんだろう、幸せになったとして、その姿を2人に見せつけるのか?そもそも、私にとって幸せってなにってとこから考えないといけなくないか?


突然だが、私はミッション系の幼稚園を卒業している。3歳くらいから6歳まで、毎日マリア様やイエス様にお祈りをする。そこではシスターから心に留めて置くべきこともお話しされる。
その中の一節が、私の背中を時々押したりする。

「幸せは周りに見つけなさい。自分の持っているものに気づき、大切にしな さい。 そして祈りなさい。」
なるほど。幸せになろうとするのではなく、見つけてみるのか。
持っているものって、家族とか物とかってこと?まてよ、物理的なものだけでなく、私の「気持ち」にも気づいてあげないといけないのかも。

その時の私の心の中は、復讐が8割だった。復讐することを考えて、壊れそうな自分を奮い立たせていること。心のどこかでは「このままでは良くない」と思っていること。
それを、肯定してみることにした。
「復讐したくてもいいよ、ずっと考えとこ。良くなくてもいいや、誰かに迷惑かけているわけじゃないし。」

2週間くらいして、自分の楽しいと思うことにも意識を向けれるようになってきている自分に気づいた。
楽しいと思うことをしよう、自分を大事にしよう。
柄にもなく、エステの体験に行ってみた。顔をクルクルされて、首もスッキリ。・・・あれ、なんか幸せだ。
有名なケーキを買いにも行ってみた。めちゃくちゃ美味しい。・・幸せだ。


辛い目にあった人は、忘れたくても忘れられるものではないし
すぐに傷が癒えるわけでもない。「水に流そう」なんて、そんな思いをしたことない人の言うことだ。
だけど、今日も1日は始まって、呼吸しなければいけないわけで。

本当かもしれません、インスタグラムのクリエイターさん、シスター。
復讐したいという感情を抱えていることを認めてあげて、プラスして自分が
Happyになることにも少しずつ意識を向けてみること。
そうすると、驚くほど身が軽くなることに気づいた。





この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?