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死にかけた人のその後の人生
週に3回デイサービスでアルバイトをしている。(このフレーズも3回目)
人生の先輩方との触れ合いは、これから先の生き方の参考書を見せてもらってるようで、本当に勉強になることが多い。
私の働いているデイサービスは、70代80代の方が多く、最高齢は100歳の女性がいらっしゃる。
その方の口癖は「かんにんなーありがたいわ〜」
そんな風な言葉を常に使ってらっしゃるから言霊効果でお元気なのか、元気に過ごせているからこそ自然とその言葉が出てくるのかはわからない。
そして、昨日送迎で担当させてもらった60代後半の女性利用者さん。
その方は見た目も若くてしっかりされていて、なぜデイサービスを利用してらっしゃるのだろうと、最初お見かけした時から思っていた。
「いつもハキハキといいお声でお元気ですよねー」とお声がけをすると、意外な答えが返ってきた。
「私な、脳梗塞で倒れるまでは、こんなんとちごてん。言いたいことあっても言わんと我慢して溜め込むタイプやってん…」と。
2年前に脳梗塞で倒れ、2日間意識不明。家族には覚悟するようにとお医者様から告げられていたのだとか。
「夢の中でな、死んだおばあちゃんと会って、泣きながらおばあちゃん助けて!って言ったらおばあちゃんがニコってしはってん。そしたら目が覚めてん。」
良くても植物状態だと言われていたのに、そこからリハビリでとてもお元気に回復された。
「その時にな、もう一回もらった命やろ、そやしこれからは好きなことしようって決めてん。
思ったことも何でも口に出して言うようになってん。それで離れていく人がいるにゃったらそれでもいいって今は思うねん。だからお父さんからは強なったなぁーって感心されてるけど。笑」
『The Top Five Regrets of The Dying』日本語では「死ぬ瞬間の5つの後悔」とされている。
その5つの後悔の中に
「自分に正直な人生を生きればよかった」
「思い切って自分の気持ちを伝えればよかった」
というのがある。まさに利用者さんはこの境地に至られたのだ。
明日より若い今日はない。
明日命が朽ちるなら、今日何を食べますか?
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