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2. 「1.made in localへようこそ」の補足

「ローカルにホンモノがある。
 ローカルにストーリーがある」
と前回で書いたが、その補足になるのかな。今回は。
でも、この補足のほうが僕の思いが詰まっている気がする。

おそらく、すべての「製品」にはストーリーがある。
たしかに、僕一人が扱えるのはそのほんのわずかだと思う。
でも、一つでも多く、製品とそのストーリーを伝えたい。

なぜそのストーリーを伝えたいか。
それは何かにまつわる話を聞いたとき、とても楽しいから。
そしてそれ以上に、その話を語るときがとても楽しいから。

何か知らなかったことを知ったとき、楽しい。
それは好奇心だけではなく、向上心も要因にあるかもしれない。
ただ、なぜ楽しいか、を掘り下げたいとは思わない。
とにかく、楽しいし、うれしい。

知ったことを誰かに語るとき、楽しい。
人が知らないことを知っているという優越感だ、
自分を良く見せたいという自己顕示欲だ、というかもしれない。
ただ、なぜ楽しいか、を掘り下げたいとは思わない。
とにかく、これも楽しいし、うれしいのだ。

メイドインローカル製品たちはストーリーにあふれている。
そこで発祥した、という歴史や、
連綿と受け継がれてきた、という伝統、
歴史は深くはないけれど、激動の時代に挑戦したスピリット、
県民性からくるかもしれない開発者のパーソナリティ、
開発に至るまでの紆余曲折に臥薪嘗胆といった秘話に悲話。

メイドインローカル製品たちは自分たちでは語らない。
だから、僕がまず語りださねばならないと思うのだ。
たしかに便利なこの時代、わからないことはグーグルが教えてくれる。
実際、メイドインローカルのサイトだって、グーグルが教えてくれる日が来るだろう。
でも、グーグルはインターネット上にあることを網羅しているけれど、
開発者や作り手や売り手のテキストデータになっていない想いは
まだ検索できないはずだ。
さらにグーグルは、知らなかったことを知った喜びとともに
ストーリーを熱く語れるだろうか。
そして、情報を表示したとき、グーグルは「なんだか楽しい」という感情を持てるだろうか。

まだ、僕ら生身の人間ができることは残されている。
単純に楽しむこと。
知らなったことを知った時、
物語を語る時。

プロダクトとは作り手の情熱の依り代である、というのは当然のこと。
だが、買い手の喜びの依り代でもある、という側面もあった。

だから、手にしたものを語ってほしい。
語る喜びで僕らの毎日が満たされてほしい。

その「欲しい」の理由は?
そう、単純にそっちのほうが楽しいから、である。


made in local onlineshop
https://madeinlocal.shop-pro.jp

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