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Project Management Professional(PMP)試験に約2ヶ月で一発合格できた話

おはようございます?こんにちは?こんばんは?
Rindaです。

この度、プロジェクトマネジメントといえば!の資格の代表格であるPMP(Project Management Professional)を受験して合格しましたので、合格に至るまでの流れや勉強方法等、これから受験しようかなと思う方々に向けて投稿したいと思います。


そもそもPMPとはなんぞ?

本家(のPMI日本支部)のページを見てもふわっとした内容だったので、ChatGPTさんにサマってもらいました。

PMP(Project Management Professional)は、プロジェクトマネジメントの専門家に対して与えられる資格です。この資格はプロジェクトマネジメントインスティテュート(PMI)によって提供され、世界中で広く認知されています。PMP資格は、プロジェクトマネジメントの分野での専門知識と経験を証明するものとして、多くの業界で高く評価されています。

資格の価値専門的な認識:
PMP資格は、プロジェクトマネジメントの専門知識を持っていることの国際的な認証です。この資格を持つことで、プロジェクトマネージャーとしての信頼性と専門性が高まります。
キャリアの向上:
PMP資格保持者は、非保持者に比べてより良いキャリアの機会を持つことが多いです。多くの企業はプロジェクトマネージャーの採用においてPMP資格を重要な要素と見なしています。
高い給与:
PMIの調査によると、PMP資格保持者は非保持者と比べて平均でより高い給与を得ています。


難易度試験フォーマット:
PMP試験は180問から成り、230分(約3時間50分)で完了する必要があります。試験問題は複数選択式、複数回答、マッチング、ホットスポットなど様々な形式が含まれています​​​​。
内容の範囲:
試験は「People(人)、Process(プロセス)、Business Environment(ビジネス環境)」の3つのドメインに焦点を当てており、アジャイルやハイブリッド手法に関連する質問が約50%含まれています​​​​。
経験要件:
PMP資格を取得するためには、学士号を持っている場合は最低3年(36ヶ月)のプロジェクトリーダーシップ経験が、学士号がない場合は最低5年(60ヶ月)の経験が必要です。また、35時間のプロジェクトマネジメント教育を受けるか、CAPM認定を取得する必要があります​​。
継続教育の要件:
PMP資格を維持するためには、3年ごとに60のプロフェッショナル・ディベロップメント・ユニット(PDUs)を取得する必要があります。

総じて、PMP資格はプロジェクトマネジメントの分野での専門知識と経験を証明する重要な資格であり、取得するためには相応の努力と準備が必要です。しかし、適切な準備を行うことで、多くのプロジェクトマネージャーが成功を収めています。

ChatGPT-4

めっちゃ価値のある資格ってことらしいです。知らんけど。
これ取った私偉い、エッヘン!(違

受験したきっかけ

実は、ゆめみに転職する前の仕事でも、社内で公募している研修に参加すれば受験できなくもなかった機会のある資格ではありました。ただ、その時の私は、PMPという資格に対して、あまり前向きではありませんでした。どうせ取ったところで、仕事に直接活かせるわけでもないだろうし、と思っていました。
(実際、PM的な仕事はやっていたものの、色々と社内政治的なあれこれや人的なあれこれなど具体的な悩み事が多く、PMBOKを学んだところでね、という感覚でした。)
ゆめみに転職して、改めて「プロジェクトマネージャー(専任)」という職種になったことで、PMとしてのスキルを再度磨きたいなと思ったのがきっかけです。
もちろん、会社が受験費から何から補助してくれる&奨励金くれる、という、お金に目が眩んで取得を目指した、というわけではないですよ。9割ぐらいお金で、残り1割は上記のスキル磨きたい、が理由ですよ。いやほんと。

学習に利用した教材

PMPのための勉強というと、私の古い頭では「集合研修で1週間ぐらい缶詰される」というイメージだったのですが、時代は変わって、今はe-Learningで自学自習できる時代になりました。
受験資格条件である「35時間の指定研修受講」が(時間とコストの両面で)最大のネックだったのですが、探せば色々ありますね。
Udemyなんかだと2,000円ぐらい(セールもよくやるのでもっと安い時もあるのかも?)の動画も販売されてますし、昔ながらの集合スタイル(ただし今はオンラインでの受講も可能)の研修もありますし、選び放題です。
いい時代になったもんだ。

私は自分の都合の良い時に学べる方が性に合ってたので、こちらのオンデマンド対策研修を選択しました。

公式学習(35時間)のe-Learning付きで、問題集もついてて、集合研修の約半額で済むのでなんとなくコスパが良い感じがします。まぁそれでも10万超えるので高いっちゃぁ高いんですが、そこはゆめみの「勉強し放題制度」に救われているわけです💸

ちなみに私は最高級の全部入りパッケージ(セット5)を購入しました。
正直なところ、問題集まで(セット3)でも別に良かったんですが、PMBOK第7版の速習コースがついてきたのがセット5しかなかったので、そちらにしました。
PMPはPMBOKを基本とした内容ですので、PMBOKの内容をサクッと押さえておきたかったので。。。(あと、セット5だと第7版の本もついてきますのでなんとなくお得感があるような、錯覚しているだけのような???)

合格までのスケジュール

PMP取るぞ!と意気込みはじめたのが2023年7月。勢いで教材を購入し、さぁ勉強するぞと思ったものの、実はその頃、社内では「AWS認定資格を取ろうぜ!」的なキャンペーンが開催されており、PMPはどうせプロジェクトマネジメントの話だし、経験則的にサクッと勉強できるやろ、とタカを括ってしまい、AWSを優先し、PMPに関しては10月下旬ごろまで放置してました。
なので、実は教材を購入してから4ヶ月間は、ほとんど何もせず寝かせてる状態でした🫣
教材の利用期限が半年(正確には、PMIのコンテンツは1年、JSP提供の問題集が半年)なので、あと2ヶ月しかねーじゃん!やべー!!と急な危機感を抱き、集中して?2ヶ月で準備して受験し、合格、となりました。
計画性の無さが出ましたね。危ない危ない。

具体的にはこんな感じでした。

7月:教材を購入して初回だけアクセスするもその後寝かし状態へ
8−10月中旬:何もせず
10月下旬〜:慌てて35時間公式研修を受講し始める(毎日2〜3トラックぐらいずつ)
11月:問題集を解き始める(1日20〜30問ぐらいのペース)
11月中旬:申請要件である35時間研修の条件を満たしたので、PMIに受験申請(Application)を提出する。
11月下旬:ApplicationがOKになったので試験の申し込みをする
12月:問題集2回目&模擬試験を受ける
12月下旬:試験を受験

勉強法

基本的に購入した教材をひたすらやっただけ、ですが以下の取り組みを行いました。

  1. 公式研修e-Learningを受講(PMIサイト)
    https://pmi.lochoice.com/ というサイトでPMIが作成した公式の研修資料を閲覧しつつ、すべての項目を completed ステータスまで持っていきます。すべてcompletedになれば35時間の公式研修を受講したことと同じ証明をもらえます。
    受講証明書は自分で日付を入力して印刷するという、なかなか斬新な対応が必要です。

  2. JPSのe-Learningが提供している問題集を解く
    ただひたすらに問題集を解いてPMIイズムを叩き込みます。
    これがまた結構舐めてると痛い目を見るというか、問題文の日本語も含めて、よくわからん内容ばっかりなので最初は絶望しかなかった印象でした。だんだんPMIイズムがわかってくると、ある程度解けるようにはなってきますが。
    1の公式研修もそうなんですが、英語表現をそのまま日本語訳したような文章なので、問題の意図を理解するのに一苦労しました。

  3. 模擬問題を解いてみる(PMIサイト、JPS e-Learning)
    まずはJPSの方の模擬試験3回分を時間をとって解きます。(230分想定)
    ただ、模擬試験の元は問題集の内容なのでなんとなく答えを覚えてしまっていたので単に2の問題の再復習って感じになってしまいました。
    なので、PMIサイトの方にある模擬問題をやってみたのですが、これも本番と勝手が違って、1問ずつ解答→解説表示なのでちょっと試験の事前体験というには違う感じがしました。
    ただ、本番試験を受けてみて思ったのですが、あの拙い日本語表記や回答の選びにくさなどは非常によく再現されていた気がします(笑)
    なので、PMI公式の模擬問題は本番対策にはおすすめかもしれません。

  4. 隙間時間でPMBOK第7版速習コースを受講する
    PMBOK本を隅から隅まで読んでるとそれだけで時間を忙殺されるので、ポイントを集約した速習コースを受講することで、大まかなポイントを掴みつつ、細かい部分は本を読んで理解する、というやり方で知識を増やしました。まぁ、用語の理解のために本を見てもわからなかったらWEBで調べてましたけどね。

トータルでは60時間以上はかかったんじゃないかな?とは思います。

受験申請書(Application)の対策について

正直なところ、何も対策してませんでした。
JPSで購入した教材の特典として、申請に必要な論文作成や英文作成支援があったのですが、全く使いませんでした。
JPS提供の支援コンテンツは内容がよくまとまってるので、申請に戸惑う人はぜひ見たほうが良いのは事実ですが、私がめんどくさがりなので、えいやで勝手にやってしまった、というだけです。ダメですねほんと。

自分のプロマネ経験を日本語で書いて、それをDeepLに通して英訳し、ちょっとだけ読み直したり、再度英語→日本語変換しておかしいところがないかチェックして微修正して提出しました。
1回目は短すぎて、単語数が足りない!と申請フォームでエラーになったので、再度練り直して作成しなおしました。
時間としては作成開始から申請完了まで、トータル2時間もかかってない感じですかね。
まぁ、歳が歳なだけに、経験はそれなりにあったので経験を書くところは特に苦労なく書けたのが幸いでした。
幸いにも、申請書は問題なく承認されたので安心しました。
もしAudit(監査)対象になってたら、前職に電話してお願いしないといけないとか戦々恐々としてたのでほっとしました。

試験はオンラインもありますが、私は家庭環境上、オンライン受験のための環境を準備することが無理だと悟り、試験会場での受験を希望しました。
が、これまたなかなか、大阪会場だと受験可能な日がないっていう・・・
名古屋会場だと試験日数が多いのですが、これって日本を代表する自動車会社のお膝元だから?とか邪推してみたり。
結局、私は名古屋まで行って受験しました😓

試験を受けてみた感想

「原理・原則」
こちらに尽きます。PMとしての原理・原則に従って行動することを意識すると、正解は自ずと見えてくる・・・
でも、これ結構曲者で、実際の現場でそんな簡単じゃねーよ、的な話たくさんあると思うんですが、それが引っ掛け回答としてよく出るんです。
そこをグッと堪えて、PMIイズムで原理原則に従うと・・・と考えて回答を選ばないといけないので、現場経験が長いほどに、経験に囚われて間違えちゃいそうな問題は多いかなと思いました。

あと、模擬問題を解きまくってきたものの、同じ問題は全く出ないと思っておくべきかな、と思います。PMBOK第7版になってから「思想・考え方」を問う問題にシフトしたので、問題集やっとけば完璧、みたいな暗記問題はほぼないので、試験の際に出てきた問題をよく読み、PMIイズムを意識して正解を選ぶ、という流れになります。
なので暗記もので対応できるような試験ではない点が、試験の難易度を一定レベルに高めているのかなとも思いました。

あと、試験の出題内容・形式はPMIのサイトにあるPMP Exam Content Outline(日本語でDLできます)をよく見ておくことを強くお勧めします。

https://www.pmi.org/certifications/project-management-pmp/pmp-exam-preparation

あと、試験の出題形式についても情報が出ていますのでこちらも要チェックかと。

https://www.pmi.org/-/media/pmi/documents/public/pdf/certifications/prototype-exam-questions.pdf

あと、PMP試験がつらいな、苦行だな、と思う所として、180問230分の試験時間です。試験は60問ずつセクションが分かれており、終わると間に最大10分間の休憩を取ることができます。
230分も継続して集中はできないので、10分間の休憩時間は超貴重です。
私は、休憩時は、一旦席を離れて、トレイ等を済ませつつ、水を飲むなどして一旦気持ちの整理をすることをお勧めします。
頭を一旦休めて、再度集中、といった感じでやらないと脳がショートしちゃいそうでした。

あと、出題される問題文が思っていたより長いものが多く、見直す時間があまり取れずに終わってしまいました。
試験は230分を自分で時間配分して3セクションに分けて受験するため、60問ずつで何分かけるか、を考えながら進める必要があります。
単純計算で、230分/3セクション=76.7分(60問あたり)の計算なのですが、1問1分程度でやっても見直す時間が16分しかないので結構ハードです。
終わった後は「やり切った感」のない、なんとも言えないモヤモヤした感じで終わりました。

合格通知はいつきた?

受験会場で受けた時、その場で紙のレポートをもらったのですが、そこには「まだ正式な評価中だけど、あなたの受験結果はおそらく合格ラインに達しているよ」みたいな英文が書かれていたので、すぐに結果は出ないと聞いていたけど、おそらく問題ないレベルだったんだろうと安心はしていましたが、後でNGってくると怖いのでドキドキしてました。

PMIサイトでは5営業日以内に結果が出るとありましたが、受験した時の最後の画面と紙のレポートで48時間以内に結果が通知されるとあったので、1日ぐらいはかかるかなと思っていたのですが、私は受験して翌日の0時(受験終了から6時間後ぐらいでした)に合格メールが届きました。

PMIサイトでも確認すると試験結果のレポートが出力できるようになってました。
なんとか合格ラインに乗った、という感じですかね。あぶなっ!

PMPを取得してみて感じたこと

PMP試験を受けるにあたって、過去の自分の経験とは切り離して改めてPMIイズムを意識する、ということを重視しながら試験準備を進めました。
その結果、なんとか合格することができました。

いざ終わってみて思うところとして、スクラム認定と同じく、あくまでも「行動の概念、基礎、考え方」にすぎないので、定期的に更新が必要という仕組みは、理に適ってるなぁと感じました。更新がめんどくさいのは事実ですけれど、継続的に学習・経験し続けるからこそ、プロジェクトマネジメントのスキルが身についていく、ということで、PMって奥が深いなと改めて思いました。

取得には時間を要するのは事実ですが、学べることは多い試験だったかなと思います。学ぶだけじゃなくてちゃんと活かすのが大事ですけどね。

さいごに

取るまでに時間もお金もかかるような試験であっても、会社としてきちんと個人に投資して支援してくれるゆめみは大変ありがたいです。
PMPを取得したことで、PMとしての価値は多少上がったかな?と個人的には思ったりしますが、まぁ中身の仕事でそんなのすぐバレちゃうんで、世間と会社から見捨てられないように、これからも精進してまいります。

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